PS4【十三機兵防衛圏】クリアー後感想  ※ネタバレ控えめ 2019年GOTYを決めるのはまだ早すぎる

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GOTY2019を決めるべく様々な賞レース、ゲームサイトの動きが活発になっているようです。
もう決めてしまったところもあるとか・・・早すぎ。少なくとも国内では2019年終わるまでGOTY2019を決めるのは待って欲しい。
そんな年の瀬というにはまだ早い時期発売された十三機兵防衛圏。
GOTY2019に選出されてもおかしくない絶品のAVGでした。

買っててよかったプロローグ版。

シナリオ進行時のフラグ立てはコマンド選択式テキストAVGのそれと同様。
適切な単語を適切な時に選ぶ、調べる、考える、話しかける、などでフラグ成立。
調べられる箇所(近づくと名前が表示)がその時その時で現れたり消えたり、文字の色や濃さで違いがわかるようになっていてコマンド総当り方式になっていないので快適。
自分がいる場所でいくつフラグ立てが足りていないのか表示もされているので便利。
かといって親切すぎるわけでもなく一本道をかんじさせることもなく探索(アドベンチャー)感はバッチリ。
ウロウロしている間も背景の空気感やモブは動的にプレイヤーに迫り生活観を感じさせるグラフィックや効果は絶品です。
適当に調べていれば進行するステージばかりではなくちゃんとした手順を踏まないと解けない謎解きも。
ヒントが少なめなので詰まることもありますが気がつけば「なるほど、」と理解できるトリック。
アクションとしてテクニカルな操作が要求される箇所はほぼ無し。
アドベンチャーゲームとしての醍醐味がぎゅうぎゅうに詰まっています。

ヴァニアウェアでしか成し得ないグラフィックの作り込みと美しさは圧巻。
スクリーンショットだけでもその美しさは際立っていますがゲーム中はそれが灯に照らされ動いてますから。

キャラクターも活き活きと描かれています。
歩き方までキャラクターによって違いがあるこだわりよう。

機兵や敵兵の迫力も相当なもの。
それだけに機兵を動かしたかったなぁ。

戦闘パートはRTS風。アドベンチャーパートとは違ってグラフィックはテレビゲーム風に(これにはシナリオ上、大きな秘密があるのですが)
キャラクターの個々で武装が違っていますがどのキャラも敵に対して有効な攻撃があります。
使えない万年控えキャラはそんなにいない。そんなには。
あのファンタビジョンのようなエフェクトでポンポン敵がはじけ飛ぶのは爽快。

AVGパートとバトルパートはいつどちらから遊んでもいいいのですがAVGパートばかりやっていると制限がかかってバトルパートが必須になる場面も。
体験版でバトルパートが嫌気を感じた人とがいるかもしれませんがクリアーまでに必要な戦闘は31回。
メタシステムをLV10にしてスコアやチップの倍率を上げてから挑むとクリアーしやすいかも。
敵の種類や大雑把に分けると地上か空中、バリア有りか無し、小型か大型か。の3種。
ちょっとした戦略で敵を一掃する爽快感はRTSとしてもなかなかのもの。

アドベンチャーパートのグラフィックで戦闘パートも遊んでみたかったですがそれでは絶望に近い大群を相手にしなければいけない終末らしさは味わえないかも。
ただでさえ見下ろし視点のゲームは古臭くて迫力に欠けると思われがちですが今作の戦闘パートには古臭さを感じることは無く迫力は満天。

ストーリー、キャラクター関連の感想は寝たばれを含むので控えめに。
十三人の 主人公達は全員最後まで個性的で魅力を失うことなく盛り上げてくれました。
謎や世界観の真相がわかりかけてくるのが終盤も終盤なのでそれまではモヤモヤした展開が続きます。
鍵になる登場人物は十三人の約2倍(ここ大事)、さらに十三人に関わってくる数人の状況を把握していないと人間関係を見失うかも。
人の名前を覚えられない人にとってはなおさら。
私は電撃PSの付録についていた十三人がまとめられているページを開いたままプレイしていました。

クリアーすれば感動あり笑いあり涙ありで真相もわかりスッキリもするのですが「あの映画とあの映画をあわせたようなストーリー」に感じたのは仕方ないかな・・・。
あの映画、が偉大すぎる。
最後まで謎や登場人物の多さを複雑にしすぎることなく十三本+○本の線が一本の線に繋がるまで丁寧に描ききった手腕には賛辞を贈りたい。
十三人の主人公の物語をどの順番でプレイしても混乱しないようわかりやすく構成されているのもいい。

なっちゃんかわいい。
BJを持ち歩く時わざわざかばんを取ってBJを詰め込む手順が必要。
でも面倒くさくない。BJもかわいい。

食べ物にたいするこだわりはいつものヴァニラウェア。ほんと美味しそう・・・。
ただ今作は種類が少なかったかな。 AVGは時間と金をかけて作るジャンルじゃない、進化の難しいジャンルと言われたり決め付けられたりすることもあります。
それでもデトロイトや今作のように時間をかけ、RTSと組み合わせるなどこれまでに無い挑戦でAVGはおもしろくなります。
なるはずです。
今作で楽しみにしていた要素の1つ”ロボットモノ”としての部分は薄くこの一点では肩透かしをくらいましたが十三人+αの群像劇が身と心にジリジリとくるAVGでした。


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