前作Switch版はクリアしました。
今回はPS5でも発売されオンラインはクロスプレイなので過疎ることもないだろうとPS5版を購入。
なにより体験版をプレイしてみてSwitch2版よりPS5版のほうが明らかに綺麗だったので。
■アクション
厳密には本作は巨大ロボットをガシャガシャ動かすロボットアクションゲームではありません。
操作感覚やスピード感がアーマードコアやガンダムEXVSよりZOEが一番近いかも。
前作同様、本作でもプレイヤーは「アーセナル」という外部装甲を着て(乗って)戦場へ。
本作の武装は倒した敵から奪う、宝箱からとる、開発する、買う、など。
倒した敵から奪うのがメインで同じ武器でも強さや付加価値が変わるハクスラの要素が熱い!
付加価値はスキルのような要素ですがこれが取り外しができるのも良い。
武装は軽・中・重の種類に分かれているのですが(超軽装備もあったりする)重装備で固めてもそんなに動きに支障がないというか・・・。
ブーストやダッシュで敵の攻撃をかわすスピーディなアクションなので移動速度はプレイヤーの技術でカバーできます。
武器種はハンドガンからバズーカ、サブ武器は誘導ミサイルからレーザー砲などと多彩。
ただ、重装備で固めて(HPや防御力を増やす)攻撃力の高い武器(バズーカ、近接武器)でゴリ押しする戦法でだいたいの中ボスはなんとかなります。
もうちょっと中ボスらのバトルが個性的で戦略的ならばよかった。
ANUBISみたいに。
決して難易度を高く難しくしてほしいわけではありません。
難易度の低いゲームではなく強めの敵に勝つために武装集めにも時間をかけましたがゴリ押しで勝つための武装集めだったで。
大型ボスには弱点が設定されているのですがそれも大きく活かされてはいませんでした。

プレイヤー自身を強化する要素も。
これが妙にめんどくさい・・・見た目も変なことになるし。
仮面は装備ではなくプレイヤーを強化したら顔から生えてきたものです(笑)
うたわれるもののキャラみたいで嫌いじゃないけど。
■フィールド
けっこう広大なオープンフィールドになっています。
ただしオープンフィールドゲームらしい遊び(アクティビティ)の種類は少なめ。
一応敵基地制圧っぽい要素や探索要素は散りばめられているのですが寄り道した恩恵があまり感じられません。
クエストも起点は拠点での受注が主でオープンフィールド上で何かが始まることは少なめ。
広大で高低差もあるフィールドを飛び回るのは楽しいのですがそのぶんアイテムなどの収集は面倒です。
なぜ採掘がミニゲームに!?
巨大な敵に出くわしたり先人の残したアイテムを集めたりするオープンフィールドならでは面白さはあります。
本作ではアーセナルで飛び回ったり走り回ったりバイクや車に乗ることもできるので移動のストレスは少なめ。

■グラフィック
前作はアニメ調というか絵画調というか機械っぽさがないグラフィックでしたが今回からメカがギラギラと表現されたリアル調に。
メカアクションゲームのメカはこう描写されていてほしい理想形です。
特に処理落ちもなく快適。
■キャラクター
キャラクターデザインがかなり良きです。
本作の大きな魅力の1つになっています。
キャラクター設定も細かく定められているのにゲーム内では個々の掘り下げが浅かったのは勿体ない。
なんかカッコイイ、カワイイ、ウツクシイ、キャラクターでてきた。素敵
↓
こっちに絡んできたけど誰この人達
↓
勝手に物事進めてる・・・
↓
なんか仲良くなった、orなんか倒しちゃった
と、キャラクター各々が少々説明不足で原作ありきの作品をゲーム化したような感じ。
■ロボット・メカ
前述したようにスクリーンショットに写っているメカは人型ロボットではなく人間が着る(乗る)外部装甲。
大きさは人の1.5倍程度。
それでも装甲を着込んだ姿はカッコよく重厚感もたっぷり。
それでいてスピーディーに動かせる気持ちよさは格別。
一応大型ロボット(超大型アーセナル)も呼び出して操縦できるのですが私が見つけた限りでは種類は1種類。
カスタマイズできるのはカラーリングだけ。
しかも呼び出すには”あるゲージ”が満タンになった時のみで時間経過で溜まるそのゲージはなかなか溜まりません。
ある意味本作の最終兵器みたいなものなので頻繁に呼び出せてもダメなのですが種類と活躍の場は物足りなさすぎでした。
■シナリオ
体験版をプレイして「これは壮大な重厚な大河ドラマのようなシナリオが展開されそうだ!」と感じたのは私だけではないはず。
実際は大河ドラマというか2時間のSFアニメ映画くらいの内容でした。(2時間でクリアできたわけではありません!)
1クールのアニメを2時間にまとめたような感じのシナリオ展開。
素材やスキルを収集したりサブクエストもそれなりに寄り道しながらプレイしていたのに10時間程度で終わったのはちょっと拍子抜け。
もちろんやりこみ要素はたくさんあるのでクリアすれば全て終わりというわけではないのでご安心を。
もうちょっと世界観や個々のキャラクターを丁寧に時間をかけて描いて欲しかった。
カットシーンを増やせというのではなく各キャラに絡むサブクエスト自体がほとんど無し。
敵のほとんどがいきなり出てきて勝手に帰ってまた出てきて倒してバイバイ。
そういった展開やキャラクターが続くのはせっかくの細かいキャラクター設定・デザインがもったいなく感じました。
胸アツな展開もあるのですが大きな出来事の間間の出来事の描写が少ないことが連続ドラマというより映画っぽい展開に感じたのかも。

■音楽
これも素晴らしいです。
キャラクターデザイン、メカニックデザイン、音楽、アクション、どれもが素晴らしく仕上がっているのにメインストーリーに物足りなさから本作全体に物足りなさを感じるのは贅沢すぎる?
■PS5
オンラインをオンにしているとロードがかなり長いです。
オフにしてもそれなりのロードはあり。

■その他
やっぱりアーマードコアと比べてしまうのですが・・・。
アーマードコアシリーズに携わった佃健一郎氏が前作に続き今回もプロデューサーですが前作よりアーマードコアっぽさは激減しています。
いい意味で。
今回の敵はメカメカしい敵より生命体っぽい動きをする自立兵器が多め。
巨大兵器、ロボットとのバトルは少なめ。
シナリオはSF色濃い目の中にもかなり人間臭いドラマもありしっかりと差別化されています。
ファミ通でのインタビューによると前作は大型アーマー、本作は小型のアーマー、次回作はメカとテーマを構想されているそうです。
ただし次回作は本作が売れないと実現しない可能性もある、と。
売れればいいな・・・。
本家の最新作が死にゲーに近くなり「気軽にアーマードコアのようなロボットアクションゲームがプレイしたい」と思われてる人には丁度いいゲームシステム&難易度なのでは。
アーマードコアに比べるとスピーディになってはいますが重厚感が大きく失われているわけでもありません。
グラフィックが変わり、より”メカもの”ファンには見た目も手触りも満足できるアクションゲームになっていると思います。
メカ、ロボットに興味がなくてもアクション自体の操作性が良いので気持ちよく遊べるオープンフィールドメカアクションゲームです。



