【シナリオ・ゲーム進行・石版】
DS版をプレイしてからかなり年月がたちます。
オリジナルからだいぶ削除・改変されたそうですが「○○の話とんだ?」と思うことはあっても「なんで?」とまでは思いませんでした。
もともとミニシナリオを1つづつクリアしていく流れだったからか「変」に感じることはありませんでした。
妙に多いイベントシーンや戦闘をしなくていい間の長さは気になりました。
戦闘がシンボルエンカウントになったためでもあるですが。
シナリオの都合によるパーティキャラの離脱&加入が頻繁なので落ち着いてレベル上げできるのが中盤~終盤になりました。

魔王云々のメインシナリオは薄めで各島ごとのシナリオを1つ1つ解決しながらゲームは進行。
どれも辛気くさいというかすっきりしない展開が多目なのはドラクエらしいといえばらしい。
オリジナルから削るだけでなくもっとスカッとするお話や笑えるお話を増やすのもアリだったのでは。
オリジナルをプレイ済だったせいか琴線に触れてくるシナリオが無かったのは仕方がないか。
次にどこに行けばいいのか、石版はどこなのか、はかなりわかりやく案内してくれます。
それでも目指すポイントがちょっとずれていたりたまにノーヒントなときがあったりしますが親切すぎるのも興醒めなので許容範囲。
街やダンジョンはちょっと角度を変えたりもできれば360度視点を変えられるのですがおそらく構造はオリジナルのまんま。
まだ3Dのゲームが黎明期だったためかドアや階段がみつけにくくマップに頼りがちになります。

【バトル】
キャラクターらはドールルックなグラフィックで質感が素晴らしく眼福な気持ちになります。
HD-2Dリメイクがガッカリ過ぎたぶんこちらは大満足。
各モーションもほぼ行動に沿ったものになっていて違和感もなし。
早送りとAIのおかげでかなり快適に。
そのAIが特に優秀すぎてレベル上げを怠らなければ金策、装備改善は適当でもオートバトルを見ているだけで勝ててしまう状態になるですがそこに文句をつけたらダメかな・・・。
過去ログが見れないことやバフ・デバフなどのステータス変化のわかりにくさは健在。
どうして頑なにわかりやすくしようとしないんだろう。
シンボルエンカウントになったことでも快適さが向上。
レベルだけでなく職業レベルも上げたくなるので自ずとバトルをやりたくなります。
【職業】
2つの職業を同時に装備できるように。
当然ですが装備していない職業は成長しません。
どこでも転職できるようになったのでボス前で万全に育てた職業で対戦できるのはありがたい。
ドラクエから得られる快感の一つに「レベルアップ」があるのですがそれに職業のレベルアップも2倍加わっているのも良い。
ただ育ててみないとわからない、どの職業がどう使えるのか常に手探りなので戦略的には欠けます。
本作のキャッチコピー「ひとは、誰かになれる」は職業しだいでどのキャラもどの職業にもなれることも含まれていると思うのですがジョブの付け替えをしていると各キャラの個性が際立ってこないマイナス面もあります。

【グラフィック】
ドラクエ9あたりからでしょうか。
携帯機向けタイトルが増えたこともあってかその時代の最先端グラフィックからは1、2世代時代遅れのクオリティタイトルが続いたドラクエナンバリング・スピンオフ・移植作。
最近でたHD-2Dリメイクでも他HD-2D作品に比べて劣るものでした。
それが本作ではキャラクターはドールルック、背景はジオラマ風と初見は「おぉ!?」と驚かされました。
実際プレイしてみるとリアル調でもコミック超でもなくピクサーアニメのような見た目はドラクエ7の世界観にピッタリでした。
これが今の技術の最先端というわけではないのでしょうが”今”の他作品に見劣りしない最適解でしょう。
このドール調、ジオラマ風にした利点は他にもあり「そんな段差乗り越えなさいよ!」「1マスジャンプすればゴールじゃん!」とゲームならではの不条理さにイラつくことがありませんでした。

【マリベル&他キャラクター】
マリベルはドールルック・ボイス追加・ミニ会話システムがドハマリして「こんな良キャラだったのか!」と驚くほど。
オリジナルに比べ離脱期間が短縮されている(と思う)のも好改変。
アイラとメルビンのボイスはなんか合ってなかったな~。
モブキャラや住民は使い回しが多く他の街で同じ見た目の人を見かけてもまったくの別人。
これはやめて欲しかった。
モブにもちゃんと気を配ってもらいたい。
正直ドラクエ7のキャラクターデザインのオリジナルの時点から等身のデフォルメ具合が好きにはなれなかったけどドールルックにしたことで嫌悪感は薄れていました。
ガボはパーティから外せるときは優先して外していたけど(笑)

【キーファとの再会】
本作の目玉の一つ。
発売前に発表しなくてもよかったのに・・・どうせ発売数日前にネタバレ拡散されるのは目に見えているけどプレイして驚きたかった。
蛇足か改悪になる不安もありましたがそこは問題無し。
いい落としどころ内で再登場してきます。
あのオリジナルのEDの感動が薄れ矛盾もでてくるのでは?との不安もありましたが矛盾も感じませんでした。
目玉にしてはあっさり気味だったのは残念。
【Switch2】
体験版ではPS5と大きな差も感じなかったのでSwitch2版を購入。
ルーラ時やイベント前後で待たされるロードもなく快適。
地味なレベル上げは携帯モードが非常に助かります。

【その他】
本編クリア後もやりこみ要素が続きます。
1段階目?クリアしたらその次がきつかったのでレベル上げ頑張ります。
HD-2Dリメイクでも感じた「もっとカメラをアップにしたい!」「オプションにいくことなく!」
アップにし過ぎると粗が目立つのもあると思うけど通常だけでなくイベントシーンもカメラが引きなことが多くて物凄くじれったいです。
BGMはオリジナル版も収録してくれていたら・・・。
超絶高評価されている海外産JRPG風コマンド選択バトル「Clair Obscur: Expedition 33」に対して
本作でこれが真のコマンド選択バトルJRPGだというのを知らしめてほしかったのですがそれは叶いませんでした
もっとも「Clair Obscur: Expedition 33」FFやロストオデッセイの影響をうけたタイトルなのですが・・・。
遊び応えを盛り盛りに盛り込んだ「Clair Obscur: Expedition 33」に対して効率とお手軽さを突き詰めた本作の相反する方向性は考えさせられました。
どちらもそれぞれの良さがあります。
ただドラクエのコマンド選択式バトルが益々ゆとり向けにされていく方向性はこの当たりで打ち止めにしてもらいたい。

オリジナルの部分を多分に受け継ぎながらも削る箇所は大胆に削り改変、新たなグラフィックに追加要素を加えた本作はどことなく劇場版Zガンダムに似たものを感じました。
あれこれプラスマイナスされた箇所に賛否はあれどこれはこれで「ドラクエ7」を冠する1作品て十分に満足できます。
もしもドラクエ12がHD-2Dになるのなら大反対しますがこのリイマジンド版のようになるのなら異議はありません。
もちろんカメラはロングアップ自由自在&グリグリ廻せるように進化してね、です。
