ピクミンの造形や行動にカワイイと感じたことはさほど無いのですが4はグラフィックの向上と演出強化のためなのかピクミンへの感情移入度はアップ。
置き去りにしてしまったときに流れるカットシーンはエグすぎる。
まさに「♪食べ~ら~れる~」シーンには目を背けてしまったほど。
ゲーム進行はプレイ面やストーリー面では大きな盛り上がりや起伏は少なく緩やかに探索を進めていきます。
だからといってつまらないわけではなく大きめのお宝獲得やボス討伐時には軽めの爽快感を得られます。
面白くて先が見たいからゲームが止められない!といった内容ではなく小さめの会得感が続くのでなかなか止められないといった感じ。
淡々と続く探索も節目節目にダンジョン攻略や探索要素を活かしたタイマンバトル「ダンドリ」があり良い気分転換に。
時間との戦いは過去作よりかなり軽減されているのもイイ。
独特すぎるキャラクターたちはクセもの揃い。
それはいいのですがクリエイト可能なプレイヤーキャラの見た目がどれをどう作ってもしっくりきませんでした。
見た目を変えるのは拠点で出来るようになるのでプレイ中に何度か変更しましたがカッコイイのもなければカワイイのも作れない。
プレイヤーキャラを眺めながら遊ぶゲームではないのですがイベントシーンでそのキャラを見せられます。
画面端に表示されるミニマップは本作にはありません。(全てのステージで無いわけではない)
もしミニマップがあればそのミニマップだけを見てプレイすることになっていたのは間違いないのでミニマップはなくて正解でしょう。
夜の探索という夜間に行うタワーディフェンス的なバトルコンテンツもあり。
探索という名ですがアクション要素が濃くこれはもうちょっと戦略要素が欲しかった。
ここはミニマップあり。
メインではミニマップがないのはやはり製作陣のこだわりなのかな。
新要素としてプレイヤーにはオッチンという犬っぽいナニカが同行。
攻撃を指示する事もできれば乗るとピクミンをまとめて移動、
プレイヤーが操作することもできアクション面を過去作から数段アップさせている存在。
オッチンがいることでピクミンの持つストラテジー面が過去作よりマイナスにしてしまっている存在ですがピクミンの挙動にイライラさせられることは減りました。
攻略にかかせないのはその場その場に適したピクミン集め。
ピクミン集めは少々面倒ですが簡単に増やせる場所が点在しているのでそこは苦ではないのですがエリア間ロードがかなり長め。
ダンジョンはも階層ごとに長めのロードが入るのでそこは苦、かなり苦。
ダンジョンでのピクミンの入れ替えや補充も苦に。
「巻き戻し」機能はかなり便利。
初見のボスやフィールドでは集めたピクミンが一瞬で壊滅してしまうようなトラップが。
自由自在に巻き戻しできるのではなくいわゆるチェックポイント方式で定められた地点からリスタートが可能。
なぜかここはロードもなく重宝します。
巻き戻し機能の存在も含めかなりストレスの少ないゲームに仕上がっています。
プレイヤー以外のキャラ(ピクミン)頼りのゲームではありがちな「ちゃんと動いて!」とイラつくことはほとんどありません。
物語を進めるにはフラグ1つを探して立てるだけではなくあるポイントをたくさん集める必要も。
探索していれば規定ポイントが集まるのはすぐなのですがここは少々作業感が。
フィールドがこじんまりとしていて数が○つなのは若干物足りないところ。
ラストダンジョンの密度の濃さは他所に分散してほしかったくらい不可解。
ボスクラスの敵は普通に戦うと難易度が高めのボスも。
そんなボスでもパワーアップアイテム+一斉攻撃で瞬殺が一番有効なのはやや大味。
ダンドリバトルでは負けても仲間が戦って勝ってくれるシステムも。
いいのかなぁ(笑)
もともとプレイヤーを選ぶといわれているピクミンですが迫力に欠けているように見えてしまう見下ろし視点やチマチマしていそうな画像や動画から敬遠されても仕方がないタイトル。
その点は間違いでもないですし。
ただ実際は食わず嫌いのプレイヤーが多いのではないでしょうか。
体験版を一度プレイしてみることをお勧めします。
それでも「やっぱり合わない」と感じられればそこで購入は見送りにされてもいいですし、
「結構面白いかも」と思われれば製品版はそこから出来ることも増えてジワジワとさらに面白くなっていきますよ。
なんという中身のないレビュー
逆にすごいぜ
本当に中身なくて草