映画【マッドマックス フュリオサ】鑑賞後感想 ※ ネタバレ控えめ  一番マッドだったのは・・・

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ネタバレは極力控えていますがどうしても内容に触れないと感想の1つも書けないので「このあと絶対に観にいく!」と予定を立てている御方はこの後は読まないほうが懸命かと。
事前情報が無ければ無いほど楽しめ、ファン向けのサプライズも散りばめられているのでより大きく驚ける映画だとおもいます。

上映前のエルデンリングDLCのCMが流れて驚いた。
これは置いといて(笑)

前作怒りのデスロードは行って帰るだけのお話ともいわれていますが(そんなに間違っていない)本作はフュリオサの幼少期から怒りのデスロードまでの15年間を描く物語。
それを特殊な形で描いています。
そのため前作のような全編ハイテンションというわけではなく序盤は少々大人しめで(期待しすぎたかな?)と不安を感じました。
とはいっても序盤から他のバイオレンスムービー以上に暴力的。
その中で陰惨な目に逢う少女時代のフュリオサに早々に感情移入できます。

序盤に感じた不安も中盤から最後にかけてイカれてるカーアクションやフュリオサを巡る人間関係に目が離せなくなり2時間20分はあっという間でした。

今までみたことのないようなアクションの連続に興奮が止まなくなるほど、なのですがカーアクションやバイクアクションは前作ほどではなかったかなぁ。
前作と比較してしまうとどうしても・・・。
ギターの人、ハリネズミ車、電ノコクレーンとか前作のインパクトが凄すぎたからで本作のアクションがダメというわけでは決してないです。
横転やクラッシュする車自体がちょっとCGっぽく見えるシーンもあったのですがメイキングが公開されれば「コレ、全部CGじゃなかったの!?」と驚かされるのかもしれません。

ドラマ性が強くなりキャラクターは前作以上に入り乱れます。
今作の最大の敵ディメンタス将軍時々良い人?っぽい仕草も見せるのですが基本的に非道。
荒廃した世界でヒャッハーな連中を束ねるためそうせざるを得ないのかも、と考証が捗りそうなキャラで非道な行いはするものの根っからの外道ではないんですよねぇ。
北斗の拳でいうとサウザーかな?
マッドマックスとはマックスがマッドな映画ではなくマッドがマックスな映画だと思っています。
その点がサンダードームは足りなかったけど。
ディメンタスはマッドさと悪役の首領の威厳が抜群!、
と言い切りたいところですが・・・ネタバレになるので略。

主人公フュリオサはフュリオサ役を継いだアニャ・テイラー=ジョイが台詞ではなく体全体で心情を表す描写が上手くハマっています。
少女期を演じたアリーラ・ブラウンもよかった。
周りのヒャッハーな連中がいい引き立て役になって「こんな綺麗な子がいるんだ・・・」と見惚れてしまうほど。
片腕を無くした理由が想像以上でいい意味でドン引きした・・・。
フュリオサがディメンタスに下した審判も怖すぎる。MAD。

観賞前に情報を溜め込んでなかったのでとある人物の登場に誰これ?と戸惑いましたがその人もフュリオサが怒りのデスロードのフュリオサに成るには欠かせない人物に。
その人がマッドマックスにはあるまじき良識ある常識人(笑)
マッドではないその人に最初は違和感も感じましたがそんな人でさえ飲み込んでしまうマッドマックスの残酷な世界観に絶望しました。
その人物の顛末がフュリオサに与えた影響の大きさはマッドマックス1の終盤に近いものを感じました。
2やサンダードームを意識したと思われる演出も所々にありファンならより楽しめるかと。

スピードとバイオレンスで魅了してきたマッドマックスシリーズスピンオフにしてマザーシップに加えても全く遜色のないマッドな映画でした。
6月には地上波地方局やテレビ東京の午後のロードショーで怒りのデスロードが放映予定。
本作をみた後では怒りのデスロード全体に対して違った見方ができそうなので楽しみ。
本作と怒りのデスロードでフュリオサの過酷な人生譚がより深みが増し
それを手助けしたマックスのヒーローっぷりが更に増しそう。


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