Switch【ドラゴンクエスト トレジャーズ】クリアー後感想 ※ネタバレ控えめ 元気があればなんでも受け入れられる

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企画当初や新作を匂わしていた頃は”ドラゴンクエストモンスターズ最新作”だったこともあったためかこちらもDQMの面白さを求めてしまい実際にプレイすると拍子抜けする所もありました。
しかし本作はDQM最新作ではないのでそれは製作者にとっては濡れ衣でしょう。


戦闘
プレイヤー1人+モンスター3匹でパーティを構成。
プレイヤーは近接攻撃やスリング(ワンピースのウソップの武器)で攻撃(攻撃力はかなり低め)または援護。
モンスターに細かい指示を出すことはできず通常ならば勝手に戦う仲間モンスターを見ているだけで事足ります。
出せる指示も集合、必殺技、くらい。
強敵との戦闘ともなるとプレイヤーはプレイヤー自身で攻撃や回避、仲間モンスターを回復することも必要。
プレイヤーはモンスターの回復役となり立ち回っていればレベル不相応の強敵でも勝つことができます。
ただアクションの腕前がそれなりに必要。
戦略性はかなり低めの戦闘システムでアクション性も戦闘中に出来るアクションが少なくかなりシンプル。
操作性はいいのでその面でのストレスは少なめです。
自動で戦うモンスターのAIはそれなり・・・かな?

回復はよくしてくれるのですが敵の攻撃をかわすAIはほとんど機能していないように感じました。

フィールド
本作の面白さの大部分が占められているのがこのフィールドの探索。
5つの大陸は箱庭風に作られていてかなり広め。
フィールドに埋まっている宝をモンスターが察知、プレイヤーの能力と組み合わせながら宝箱の埋まるポイントを見つけたときはプレイ後半でも気持ちがいい。
なにより本作では宝箱を見つけることによって経験値も獲得できます。それもかなり。
ファストトラベルポイントを開放しながら休憩場所の発見、仲間になるモンスターのスカウトなど箱庭は飽きることなく探索できます。
ただし箱庭ゲームにあるべき、あって欲しいシステムもいくつかかけています。
まず移動が遅い。ダッシュの要素もありますがそのためには貴重なパーティモンスターの1つの枠が奪われます。
ファストトラベルポイントも多いとはいえず、どこからでも拠点に発掘した宝箱を持ち帰るのに必要なキメラの翼がなかなか貰えません。
エリア間移動のロードもかなり長め。
フィールドは高低差の激しい造形でビルドされていますがゲーム内マップでは自分のいる場所、いくべき場所の高度が非常にわかりにくい。
あまりに親切なマップ機能が搭載されているゲームは冒険感が薄れますが本作のマップはかなり不親切な部類。
ただしこれくらいでいいんだよ、と感じるプレイヤーも少なくないかも。
探索にはパーティモンスターの能力をつかいますが能力にはハイジャンプ、ダッシュ、滑空、潜る、探査、とパーティメンバー数の上限以上あり。
冒険の目的によってパーティメンバーを入れ替えるというのが開発者の目論見でしょうが探索とストーリー進行を同時に進めたい時には面倒な制限制でした。

ストーリー・キャラクター
ストーリー性はメイン処はかーなーりー弱め。これといった物語は少なくプレイヤーは宝探しに没頭。
発売前に公開されていた仲間キャラや敵キャラはビジュアルが個性的で声優陣も豪華、だったのでストーリー面やカットシーンにもかなり期待したのですが特になにも・・・。
フルボイスではなくカットシーン以外では会話前にちょろっと漏れた声が聞こえるくらい。

それが会話文とあっていないときもあったりと嫌な違和感を感じました。
プレイヤーはカミュかマヤ、どっちを操作するか選べて拠点に帰れば変更もできます。
このマヤが男勝りで口が悪いけどとにかく元気で明るい良キャラクター。
ゲームシステム面や所々で目に付くスローなゲーム全体のテンポにイラっとすることは少なくありませんでしたがマヤの明るさに救われた感じ。

モンスター
本作で仲間になるモンスターを集めるには「倒す(と、そこそこの確立でスカウトされ街に待機)」→「スカウトしたモンスターに希望のアイテムをあげる」→「仲間になる」の順、
”希望のアイテムをあげる”が少々面倒でアイテム探しに寄り道を余儀なくされることも。
個人的にはこのシステムはアリ。よかったです。
強敵を何とか倒しスカウトが発生すればアイテムを探しまわる時間をかけてその強敵を仲間にできます。
地道に仲間モンスターを育てる以外にそのようなショートカットがあるのっていいですよね。
モンスターは敵であっても仲間であっても大きさがリアル?なのもいい。
ギガンテスのこの大きさ・・・。
仲間にするのに貴重なアイテムが必要なためモンスターを集めまくる、という楽しみはあまりできません。
クリアー後でも躊躇しているくらい。
モンスターのボイス?泣き声?が人間丸出しなのがちょっと違和感。「ピー」と鳴く鳥モンスターも声優が鳥のように「ピー」と鳴いているのではなく人間が素で「ピー」と言っているだけに聞こえます。

その他
・ゲーム全体がスローテンポ。宝箱掘り、派遣のやりくりや宝の鑑定、ロードの長さ、移動面などドラゴンクエスト特有のテンポといえばそうなのですが・・・。
・探索に便利なモンスターの能力がほぼ固定なのでPTメンバーが固定され好きなモンスターを自由に組み合わせがでやりにくい。
・レベル上げ(宝箱探し)を横着すればアクション要素はかなり強めですがアクションの腕前次第では勝ち進める幅広さはヨシ。
・グラフィックはいまいち。ときどき処理が重くなることもあるが進行に大きな影響はなし
・サブストーリーの豊富さやいくつかに分かれていてどれから進めてもよいメインストーリーは迷うこともありますが一本道を感じさせず窮屈さを感じさせません。
・メインストーリー進行に十分なお宝が集まっていると後の宝探しの作業感が強めに
・BGMにあまり新鮮味がない。

モンスター集めや共闘ではなくお宝探しに趣を置くシステムはトレジャーズの冠に相応しい出来とゲームシステム。
数あるゲーム内の不満もマヤとカミュが受け入れているならまぁいいかな、と私も受け入れていたり(笑)
本作の救世主でもあるマヤの明朗快活っぷりや兄妹の交流をもっと前面に出してもよかったかな?


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