ヨコオ「いいディレクターはゲームがすごく好きな方が多いと感じる。スタッフよりゲームが好きでスタッフをないがしろにする人間性の無い人が多い印象。いい作品を作る人なのに”あの人とは働きたくない”ということもよく聞く」
神谷「それはそうかも。そういう話になると毎回僕の名前が出るから（笑）」

田浦「ニーアオートマタで”またプラチナがＳＴＧを入れている”と叩かれるのは納得いかない。ヨコオさんの趣味で決して僕らの趣味で入れたのではない」
「アストラルチェインのＳＴＧはオートマタの呪いか罰（笑）」

田浦「ヴァルキリープロファイルはこの業界に入りたいと思わせてくれたすごく大事な作品」
ヨコオ「スクエニがＶＰシリーズで何か作らせてくれるんじゃない？」
田浦「僕が関わるのはおこがましい。ニーアでいいです」
ヨコオ「ニーアでいい（笑
）」

神谷「Ｗ１０１は任天堂さんはこれは嫌がるだろうな、とおもいつつ自分でも正解がわからずとりあえず投げてみた。それなのに任天堂からこの絵柄はちょっと・・・といわれカチンときて（笑）そこからボクの言い訳が延々と始まり納得してもらえるものに仕上がった」

田浦「アストラルチェインはありがたいことに予想以上の販売本数」

ヨコオ「シナリオはできれば本当は書きたくない。ゲームは直すことが多くそれにあわせてシナリオも直さないといけない。それなら自分で書いたほうが楽だと書き始めたのが最初」

神谷「プラチナはヨコオさんに助けられた。スケイルバウンド開発中止の最悪のタイミングでオートマタという救世主が現れた。
それまでプラチナに注目してなかったユーザーや業界の目に触れるようになり優秀なスタッフがどんどん増えている」
田浦「オートマタ発売後、一気に採用案内に応募の数が増えた」
ヨコオ「オートマタの前は僕も仕事が無くてプラチナと組んだおかげで僕もすごく助けられた」

ヨコオ「オートマタが売れたのに田浦さんにはボーナスが出ていない。これはしっかり書いてください。プラチナの社長からＮＧが出ても書いてください」
神谷「それは書くべき。クリエーターに還元したい、ボクもそれがあったからショーパブでひと財産失った。そういう経験を田浦君にも」
ヨコオ「田浦さんはボーナスをもらっていないのにスマホを毎年買い換えている」
神谷「ショーパブは行きたいよね？」
田浦「・・・行きたいですね」
ヨコオ「田浦さんは女性に不自由してない」
田浦「自由をかんじたことは一度も無い」
ヨコオ「そんな寝言誰も信じない」

今後
神谷「ずっと現場でやりたい」
ヨコオ「オートマタが売れた名声を少しづつ削りながらゆっくり死に向かって生きていく予定。ゲームから舞台や原作に軸足を移すことはしない。やっぱりゲームが好きでゲームのほうがやれることが多い」
田浦「今後は何も考えていない。まだ独り身で仕事も私生活も未来は不透明」
ヨコオ「認知していないだけで子供はいるかも」
田浦「やめてください（笑）」

ヨコオ「ゲームの演出がやりたい。ゲームの全体を見るのは誰かにお願いして」
神谷「プラチナは何か面白いことをする会社にしたいしクリエーターの思い通りに作れればいいと考えている」
田浦「プラチナにはまだまだすごいスタッフがたくさんいる。僕が何かに秀でているわけではなくたまたま人前に出ることが多かっただけ」
神谷「すごい人たちがいるなんて絶対に思ってないでしょ。雑誌的にいってるだけで（笑）僕が一番って」

これは途中でかなり酒が入っているような対談。
ゲームに限らずクリエーターはちょっと変人なほうが面白いコンテンツを作り出すのに向いていると思いますが人間性もかけていたほうがいいのか・・・なんかイヤだ（笑）
ヨコオさんは再び田浦さんとゲームを作りたい感がヒシヒシと伝わってくる。
もちろん田浦+ヨコオの新作タイトルを再び実現してほしい。