PS5【メタルギア・ソリッド デルタ:スネークイーター-METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER-】 クリアー後感想 ※ネタバレ控えめ ファンとしてモヤモヤは晴れないけれど一筋の陽が射すリメイク

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前置き長いです。スミマセン(笑)

メタルギアシリーズやZOEなど小島監督作品が大好きだった最中、小島監督がコナミを去った出来事をリアルタイムで体感しました。
あれから10年、小島監督はデスストランディング等を制作し活躍中、コナミはコンシューマゲームに本気で取り組んでいます。
コナミと小島監督の間に何があったのか詳細は今でもわかりません。

いったいあの出来事はなんだったんだろう、
今思えばあのことはあのことで両者にとってよかったのかも、と思うことも。
それでも本作MGS3リメイク発表当時はいい感情は持てなかったし発売直前までプレイする気にはなりませんでした、


それが本作の開発陣のインタビューで本作にかける決意が語られる記事を読むうちに心変わり。

MGS3のリメイクは待ち望んでいたしリマスター以来のもう一度プレイしたいという気持ちもありましたがそれは小島監督が関わるのなら、という条件付。
小島監督抜きでのこれからのメタルギアシリーズの動向を推し量り意見するにはまず本作をプレイしなければ、と。
もしも本作の出来が中途半端なものでオリジナルを汚すような内容ならばしっかりバッシングするつもりでプレイ開始。

不純な動機もありましたが結果的には純粋に楽しめました。
MGS3が傑作だったということを再認識。

■リメイク
グラフィック面を除くと基本的にオリジナルと大きな変化ありません。
じゃあリメイクじゃなくてリマスターかというと本質はそのままに、グラフィックほぼ全てが作り直したフルリメイクといってもいいでしょう。

オリジナル・リマスター版の記憶が曖昧なのですがロードも大幅に短縮もされているかと。
敵に見つかる→ロードしなおす、がズルい攻略法なのですがオートセーブもありロードが早いので苦にならず。
シャゴホッド戦のエリアチェンジやカットシーン挿入時のロードがテンポが悪く感じていたのが本作ではテンポよく進みます。


ニュースタイルという三人称視点が追加。
カメラの向きを変えられる近年のTPSに近い感覚で遊べます。
私はニュースタイルの難易度ノーマルでプレイ開始。
オリジナルは見下ろし視点で制作されたためかニュースタイルではスニーキングアクションがやや難しめになった箇所と大幅に楽になった箇所が。
慣れるまではゲーム自体の難易度の高さで「レガシースタイル、このゲームに合ってなくない?」と感じましたが慣れてくるとニュースタイルはかなり遊びやすいです。

オリジナルと同じ見下ろし視点「レガシースタイル」もあります。
プレイ中に切り替えることも可能。(できないと思ってて変えられると気がついたのはクリア後(笑)
フィールド上では視野が格段に広いニュースタイルが攻略しやすいのですがクリア後ボス戦をいくつかレガシースタイルでプレイしてみるとレガシースタイルのほうがプレイしやすいボスもいました。
ニュースタイルではジエンドはかなり手強そうなので裏技で倒してしまいました(笑)
ただし臨場感、迫力、アクション性が大幅にアップするニュースタイルは約20年前のゲームであるMGS3を今でも通用するゲームに進化させています。

■グラフィック
近年のゲームに見劣りしない美麗さに大進化。
リマスターだとテクスチャやモデリングに昔の名残が残って古臭さを感じることもありますが本作にそのような箇所はありませんでした。
視認性がよくなったおかげか敵やアイテムが見やすくなりスニーキングの難易度は下がったかも。
キャラクターも作り直されていますがいまいち感情が表情にでていないというか表情の描写が声優の熱演に応えられていない。
オリジナル版ではそんなことは気にしなかったのですがグラフィックが向上した本作ではそこは気になりました。
パフォーマンスモードでもそこまで滑らかでもないのも気になる点。

■アクション
スネークのアクションはほぼ、というかまったく変更無し?
走るのが遅い、CQCや起き上がりなどのアクションのもたつきや誤操作の頻発、武装変更の手間は昔のままなのかこの点は近年のアクションゲームと比べると少々古臭さと面倒さを感じます。
乗り越えられそうな段差は登れないし。

フィールドやマップ構成はオリジナルと変わりないようです。
基本的に一本道なのですが1つ1つのエリアの攻略法が多彩で窮屈さはありません。
マップ閲覧がやや手間ですがマップ常時表示だと簡単になりすぎるかな。
オリジナル版プレイ当時はもっと操作に不満があったような記憶があるけど本作はそこまでではなかったのは改善されたから?
時がたってFPS/TPSゲームに慣れてきたから?

 


■シナリオ・キャラクター
語る必要は無し!
傑作シナリオは今でも傑作!
物語やアクションの緩急は今プレイしても素晴らしい。

オリジナルは約20年前発売のゲームでゲームの舞台は1960年代。
それなのに本作で語られる核兵器や戦争観や国際情勢は令和のいまでも通じるものがあり今でも感銘を受けました。
これは凄いことなのでは?
オリジナル版とはまったく変わっていません(と思う)が今、プレイする価値のあるシナリオです。

昔のゲームとなると思い出補正で長所や短所が大袈裟に記憶されるものですがグラフィック大向上もあり長所はより長所に。
短所はやや和らいでいます。
カットシーンはたしかに他作品と比べると長めで多めですが記憶していたほどでもなし。


■PS5
グラフィックやロード時簡単短縮の恩恵はかなり大きいです。
HD振動は効果的に使用されています。
ドコとは書きませんが一箇所のみですが今までPS5ゲームをプレイしてきた中で最も「アダプティブトリガー(抵抗トリガー)」を有効に使っています。
一箇所だけですが。

公式から特定条件で強制終了するバグがいくつかあるようですが強制終了、バグらしいバグはまったくありませんでした。


■その他
一度クリアしただけでは埋まらないほどのやりこみ要素も満載。
小ネタの豊富さも健在。
無線ネタ全部でいくつあるのやら・・・。
本作を資料的作品と位置づけて全部の小ネタや無線がゲーム内でリスト化されていれば収集でさらにやり込めるのに。


開発陣はリメイクに際し「変えてはいけない部分」「変えなければいけない部分」のせめぎ合いに大いに悩まれたようです。
ゲーム単体で考えるとアクションやゲームシステムの近代化は近年のゲームに見劣りしないよう、純粋に本作のアクションを楽しみたい購入者のためにする必要もあったと思います。
ただしその根底を変えオリジナルとは別のアクションゲームにしてしまうとたとえソレが向上を伴ってもかつてのファンは良い気分はしないしオリジナルを汚してしまうことにも。
大きくオリジナル版を弄らなかったのは正解だったかと。
昔のままの操作性に多々不満はありますがそこまで酷く難があるわけではないです。

近年のアクションゲームに慣れているゲーマーにはアクション面やカットシーンの量にきつい箇所もあるでしょうが今遊んでもなぜ傑作といわれているかわかるリメイクだと思います。
逆にオリジナル版のファンだとグラフィックや視点以外大きな変化がないのでちょっと拍子抜けするかも?
大きな変化があると「小島監督の居ないところで余計なことするな!」と憤慨するのが私も含めて面倒くさいと思われても仕方のないファンの心理なのでスミマセン(笑)
○○ってもっとカッコよくなかった?□□はもっと狂ってなかった?△△はもっとエッチィくなかった?などの思い出補正であろう記憶に翻弄されもしました、


メタルギアシリーズファンとしてですが現在メタルギアシリーズに関わるスタッフ最大の課題はメタルギアソリッド4を現行機で遊べるようにすることでは。
リメイクとはいわずリマスターであってもどうかお願いしたい。
コレクションのときは今のスタッフ大丈夫か?とも思いましたが本作を遊んだいまなら任せてもいいかな~、と。
いま遊んでもカットシーンはめちゃくちゃ長くて多く感じるのかな。


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