アニメ:パッケージビジネスは「ぶっ壊れている」 配信が主軸に? ツインエンジン山本幸治社長に聞く

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アニメ:パッケージビジネスは「ぶっ壊れている」 配信が主軸に? ツインエンジン山本幸治社長に聞く

「ノイタミナ時代からパッケージ以外のビジネスモデルを構築しようとしてきた。
パッケージ以外の価値を見いださないと存続できないと考えていた。
僕は2000年にフジテレビに入社して、当時からテレビ局の時代が壊れかけていたけど、今は本当に壊れてきた。
テレビ局は、メディア力をうまく使って、本気でアニメをやれば強くなれる。ただ、本気でやることはないと分かってきた。視聴率、スポンサー、芸能界のことを考えないといけない。ノイタミナだけ別の考え方をすればいいとも思っていたけど、やっぱりできない。限界だった」と14年9月にフジテレビを退職した。

(略)

「見られてなんぼの時代。独占配信ではなかなか見てもらえない。
テレビは、フリーミアム(基本的なサービスを無料で提供する)を昔からやっていた。
アニメファンじゃない人も見る。有料だけどカジュアルな見放題サービスとの組み合わせが最強。今は作品が人気になると、みんなが一斉に見始める。
『ポプテピピック』もそうでした。みんなが見ることが価値になる。アニメはコアなものだけど、視聴率の論理に近くなってきた」

(略)
「製作委員会でリスクヘッジをするのではなく、ファンドのような仕組み。
強いスタンスでやっていくためのスキームを作っている。
詳細については……。すみません。そこは企業秘密です。悪いことをしているわけではないですよ(笑い)。(今回の5作品のように)塊でやることで効果が違ってくる。
継続できるかは分かりませんが」と話す。近年、好調な中国系企業が出資するアニメも増えているが「中国は実は冷え始めている。
今回のモデルには入っていない」という。 配信が主軸になっていくということだが、AmazonやNetflixのような海外の企業が今後、日本のアニメに注力しなくなることも考えられる。撤退が始まれば、ビジネスモデルは崩壊する。山本さんは「以前から、『カウボーイビバップ』『攻殻機動隊』などは、海外のオタクにも受けてきた。今は海外で、日本のアニメがコアなものではなく、メジャーになっている。AmazonやNetflixより多くの資金を投じる企業が出てくるかもしれない。配信サービスは、世界的にはまだまだ増えていく」と読んでいる。

いまだにパッケージの売上でアニメの採算や人気度をあれこれ語るのはすでに時代遅れなんですね。
もっとも配信を主体にして全てが黒字化するわけではないですがアニメーターの待遇改善に至るには薄利多売の今のやり方こそ改革していかないといけないでしょう。


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