Switch【ノーモアヒーローズ3】クリアー後感想 ※ネタバレあり ポプテピピックもここまでじゃなかった

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今作はメジャー作品なのかインディー作品なのか、捉えかたによって大きく評価が分かれるかもしれません。
大衆的ではないマニアックなネタの数々に残虐表現、大規模な手間と予算がかけられているとは思えないグラフィック。
表面的にはインディーですがパロディ・オマージュはメジャー級・・・。
シナリオや演出に小ネタは独創的、こちらの想定を超える良い意味での裏切りもてんこ盛り。
須田氏らしいアニメ・プロレス・映画のネタ、オマージュ、パロディが随所に。
パロディ・オマージュとオリジナリティは物量的には9:1、質では3:1くらいの割合に感じました。
1作目で感じられた須田氏の作り出したノーモアヒーローズというオリジナリティは今作でも強烈ですがあまり変わり映えがしないので他コンテンツのパロディ面が目立ちました。
中には予想だにしなかったコラボも。
ちょっとパロディ・オマージュに頼りがちなのはゲーム版ポプテピピックといった風。

表面的にはかなりフザケた作品ですがアクション面は丁寧で手堅いつくり。
少数の敵を確実に減らしていくことが大事で相手適当にボタンを押しているだけでは踏破できない硬派なアクション。
一定時間ごとに使える時間を遅らせる、強キック、ダメージ降雨が強力でアクションが多少苦手でも時間をかければ勝てる救済策もあり。
幾多のボス戦にもアイデアや工夫が重ねられその度に戦術を変えることが必要。
特殊効果が得られるスロットやフィニッシュムーブの演出も適度な長さ。
ジョイコン両手もちでのプレイにも対応していますが剣を振る=ジョイコンを振る、ではないので疲れはしませんが大きな利点もないのでSwitchLiteでのプレイにも適しているかと。
難易度調整が秀逸で徐々に敵や中ボスが強くなっていきプレイヤーの育成とプレイスキルの向上で難所やギミックを乗り越えていく良質な昔ながらのアクションゲームの遊びかたができます。

グラフィックは控えめに言ってもお粗末。
動作が酷く重くなることはないのですが据え置きでもボケボケ、携帯モードだともっと酷い。
ロードも長め。
フィールドはエリア制チェンジでも1つ1つはかなり広めになっていますが見た目がお粗末では台無し。
インディーや小規模タイトルの範疇に近いとしても歴史も人気もあるシリーズの最新作がこれでいいものか。
そのうえ腰程度の高さも壁が乗り越えられないなどフィールド探索ではストレスが溜まることも。
Switchで出すのならSwitchでも美しく見せるための工夫、最適化に時間と手間を割いてもらいたかった。
ランキングに座するボス達を倒しながら1位を目指すシステムは健在。
ランキング戦に挑むための参加費稼ぎは少々面倒ですがさほど時間がかかるものではなし。
※モザイクはこちらで自主規制

バトルは剣劇アクション以外にも様々なバトルが用意、須田ゲー真骨頂。
その意外な展開の連続に飽きることはありませんが過去作でも同様の意外性はあったので目新しさは薄め。


須田氏らしさを凝縮した密度の高いゲーム、こんなゲームは他にはないといってもいいでしょう。
なのですがオリジナリティはかなり低めに感じました。
インパクトや楽しさを感じた場面のほとんどが他コンテンツから拝借したもの。
トラヴィスという今シリーズが生みだしだオリジナル主人公もどこか大人しめ。
久々のナンバリングのために「次回作ではこのネタを盛り込もう」とネタを溜め込む間に”あたらしい面白さ”を追及することを欠いたのかも。

笑わせようとするそれらも大きく滑っているわけでもなくニヤリとできました。
パロディ・オマージュ元を知らない人がプレイすれば逆にオリジナル性の高いゲームとして楽しめるのかも?
「オリジナリティ、独創性が薄い」は決して「面白くない」ではありません。
今作は「面白かった」けど「もうちょっと須田氏産の創作がみたかった」ということです。


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