PS5【ユニコーンオーバーロード】クリアー後感想 ※ネタバレ控えめ このSRPGは地味じゃない、もう派手派手だ

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「オーディンスフィア」や「十三機兵防衛圏」の、あのヴァニラウェアによる待望の最新作!!!
2Dグラフィックメインで地味目のお話で時流にあった内容とは言い難いのですがヴァニラウェアのタイトルに求めるモノがふんだんに盛り込まれた贅沢すぎる逸品となっています。

【ビジュアル】
まずはナニを置いてもコレ!
細かく動くキャラクターは息遣いも感じられるほど。
戦闘シーンは各パーツを緻密に動かすアニメーションにより何度見ても飽きないほどの造り込み。
基本SRPGなので戦闘シーンよりも結果を早く見たいところ、戦闘シーンを丸々スキップする機能もあるのですが新キャラが登場すると一度は見てしまいます。
戦闘時のモーションは凝っているのですがイベントシーンはやや棒立ち気味なのは惜しい。
固有キャラと汎用キャラの装備グラフィックに大きな差がないのは残念ですがファミ通開発陣インタビューによると
60人近く登場する固有キャラにそれぞれ専用グラフィックを用意すると膨大な作業量になるのでそうしなかったとのこと。
ゲーム内アイテムで個々のカラーリングは変更が可能なのでプレイヤーの手で見た目の個性をもたせられるのはいい。
2D、ドット絵をメインに緻密に書き込まれた風景も圧巻。
1枚絵?とおもいきや多重スクロールを多用した立体的描写もお見事。
四季や時間によってキャラクターや背景も色合いが美しく変わります。

ヴァニラウェアといえば欠かせないのが料理。
ですが今回は料理少なめ?
ただし食事の際に呼ぶ仲間によってリアクションが違うのでいろいろ試すのもおもしろい。

【シミュレーションパート】
シミュレーションゲームにもいろいろありますがリアルタイムストラテジーが近いかな。
本作にアクションが要求される場面はほとんどなく、いつでもゲームの流れを止めて戦況を把握、指示を思案することができます。
出撃兵が多くなってくるとカーソルを合わせにくくなってきますが方向キーでも選択できるので大きな不満では無し。

プレイヤーは1PTに数キャラを配置しPTごとに出撃。
本作が他SRPGとして目新しさを感じるのはそのパーティ編成の自由度が高いことと攻略に重めに関わってくること。
アタッカー多めのPT、ヒーラー多めのPTを作って揃って行軍させる攻略法もあれば1PTにタンク・アタッカー・ヒーラーを配置するも良し。
「打たれ弱いPTが攻撃されたらアウトじゃん」
↑ここからが本作の面白いところで攻撃されたPTの近くに他PTがいれば他PTに戦闘をチェンジできます。
自分から戦闘を仕掛けた時も他PTが戦ったほうが良さげなら同じくチェンジできます。
他PTにアシストが可能なクラスがいれば戦闘に参加していなくても戦闘外から攻撃や回復の支援もしてくれます。
これらがもう戦略に幅を持たせていて進軍パートを眺めているだけでワクワクします。
難易度が上がってくると1PT内でほどよいバランスのクラスを配置したほうが攻略は楽になりました。
1PTをメインに育成していくとそのPTだけで前線を突っ切ることも”ほぼ”可能。
”ほぼ”なのでどんなに強くしても完全無欠にはならないのですが1PTでもとび抜けて強くしてしまえば「もう、その1PTだけでいいんじゃないかな」状態になることも。
その1PTが空を飛ぶことにできれば(空を飛べるキャラを入れてリーダーにするだけ)攻略目標目掛けて飛んでいってさっさとクリアすることもマップによっては可能。
戦略性が薄まるやりかたですがそういう攻略の仕方もあるということ、で。

開発陣によって意図されたことなのですがクラス(ジョブ)名が既存のRPGで使われているものではありません。
ファイター・アーチャー・白魔道士・僧侶といった用語が使われていないのでどのキャラが何の担当をすればいいのかはちょっとわかりにくいです。
武器×魔法×盾、近接×遠隔×魔法といったような三すくみのような要素も明確ではなくどのクラスがどのクラスに有効かはちょっと記憶力が試されます。
クラスのチュートリアルはいつでも見れるのですがクラスがたくさんあって覚えきれない(汗)

【シナリオ】
本作の舞台には国もしくは地域があわせて5つ。
1つがラスボスのいる帝国、残りの4つの地域を占領しているので主人公はそれらを開放ながらラスボスを目指すことに。
ラスボスのいる帝国は舞台のど真ん中に鎮座していて倒しにいこうとおもえば序盤からラスボスを討伐しにいくことは出来ます。
レベル差があってまず勝てませんが。
どの地域から攻略してもいいシステムになっていますが敵のレベルもありどこからでも攻略できるとはいきません。
ゲーム進行は一本道ではないのでが三本道くらい?
物語は変な言い方をすると淡々と進みます。
村や町を開放してその土地土地のキャラを仲間にして・・・最後までほぼその繰り返し。
各キャラのバックボーンや個別シナリオは良シナリオも多くあるのですが物語本筋にはそれほど大きなドラマチックな展開は無し。
その辺りに不満はないのですが主人公が各地域で世直しをしているその間、ラスボスはまったく何もしてきません。
「アレイン(主人公)がどこまでやれるか見ているとしようぞ」ということなのか、主人公にかまうほどヒマではないのか。

発売前情報だと60人以上キャラが仲間に、とのことですが完全クリアするころには70人仲間になってるんですが(笑)
各キャラと出会いのシナリオが良きシナリオが多く70人いても「このキャラは誰だっけ?」ということにならなかったのは凄い。
獣人系や子供系のグラフィックが素晴らしく特に印象に残ります。
各キャラには各キャラごとに新密度が設定され一緒に戦う、料理を食べる、などでアップ。
一定まで上がるとミニイベントが起こるのですが戦闘パート用のデカキャラではなく探索パート用のミニキャラで進行するのは残念。


【強化・育成】
各キャラを強くするためにはレベルアップ、装備の充実、クラスチェンジなどがありますが本作の特徴としては個々の強化とPTの強化が大事。
個々を強くするために、というより戦闘でよりよく活躍させるためにキャラの動きを設定するAI管理、これを弄ると飛躍的にレベル以上の活躍をしてくれます。
これが時間泥棒でAIをちょっと弄って戦闘してみて「あぁ違う、こうかな」と試行錯誤するのが楽しすぎる。
PT単位でならどこに配置するか、誰をリーダーにするか、などで戦闘結果が大きく違ってくることも。
キャラが多いことや初期設定でもなんとかなることもあり正直だんだん面倒くさくなってくるのですが(笑)
武具は攻撃力や防御力が高ければ良い、というわけではなく武具に付属する付与効果も重要。
この付け替えもだんだん面倒に(汗)
攻撃力、防御力だけでもいいからおまかせ最強装備機能はほしかった。

攻略に関してはどのクラスでどんな編成をするのかが最も重要だとおもわれます。
そのためPT編成をいろいろ弄るのですが弄る前のPTに戻す機能や編成をセーブしておく機能がないのはかなり大変。
自分でメモをしておくのが最良かと。
シナリオの都合で勝手にPTを抜けて別PTを組まれたときは元に戻すのに苦労しました。

十三機兵のように物語でグイグイ引っ張っていく感はかなり薄め。
それでもちょっとづつ強くなっていく自軍の成長や魅力あるキャラクターの出会いを求めてプレイが止められませんでした。
SRPGといえば面倒な点や、ややこしさから敬遠している人がいるのでしたらそれで本作を敬遠しているのは非常にもったいない。
SRPGが持たれているどこか地味で派手さに欠けるイメージを本作ではヴァニラウェアならではのビジュアルが払拭しています。


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