PS5【龍が如く8】 クリア後感想 ※ネタバレ控えめ 春日&桐生、だけではないメインストーリー&寄り道要素のW主人公の功罪

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最初にいっておきますが私は「龍が如くはアクション!」派。
龍が如く7が楽しめなかったわけではありませんが長引きがちなバトル、レベル上げや金策とRPGの嫌な部分に時間かかる点などが気になりました。
そう感じたプレイヤーが多かったのかそんな声が届いたのか8では多くの不満が改善。
完璧までとはいえませんがRPGなりの楽しさが大きくアップしています。
前作から大きな進化はありませんが小さな進化や追加要素が随所に見られ遊びやすくなっています。


フィールド

本作の最も大きな追加要素はハワイが追加されたことでしょうか。
今まで尾道横浜などが追加されてきましたが海外のエリアは新鮮。
人物の造形も典型的日本人顔よりも外国人のほうが造りやすいのか重要キャラからモブまで違和感なく現地の人達を再現。
フィールドには住民との挨拶、アイテム収集、サブストーリー、撮影などがアチコチに点在し散策を飽きさせません。
歩いても歩いてもなにかがある途方もない高密度。
ファストトラベルがちょっと不便なのも大目にみて許せるくらい。
ゲームセンターやウーバーイーツっぽいプレイスポットに出会い系アプリゲーム等なにから寄り道したらいいかわからなくなるくらい。
ただ、プレイも中盤にさしかかってくると「・・・手をつけなくていいか」とほとんどの要素をスルーし始めます。
なぜかというとそれらはキャラクター&パーティ育成とお金稼ぎにそんなに役にたたないから。
贅沢すぎる不満なのですが各種ミニゲーム、プレイスポットの恩恵がもっとあってもよかったかな。
後述しますが本作の目玉の1つでもある観光地開発「ドンドコ島」はちょっとしかプレイしませんでしたがクリアに支障はありませんでした。
本格的に稼げるようになるにはかなり時間がかかりそうでしたし。
本作は難易度が高め、前作よりちょっと上?で育成とお金稼ぎに神経が集中しがち。
親密度を上げるための絆イベント集めや後々使うことになるアイテム集めはストレスなく進み1つ1つが確実に育成に繋がっているのでそれらを集めながらの散策はやはり楽しい。

ショップが各地に配置されているのですが売っているモノはバラバラ。
全てが売っているショップという店がなく欲しいものがあればその店まで行かなくてはなりません。
ジョブ・サムライ用の武器とジョブ・アイドル用の武器を売っている店が別だったり。

現実ならそれは当然の仕様でどのお店に何が売っているのか一部リストも見ることができるのですがちょっと面倒。
ハワイと日本の行き来が自由にできないのでいざというときに買いたいモノが買えないときも。
クエストも同様で1周目では取替えしがつかなくなることも。(クリア後のやり込みモードでは行き来が可能になるので問題はなし)

私が救済措置を見落としているだけ?
でも何度も書きますが散策自体が楽しいのでこの仕様はゲームに特化していないリアルな仕様ということでこの仕様でヨシ。

ドンドコ島
ゴミだらけの島を観光地として開発していくプレイスポット。
前作の春日製菓のようなお金稼ぎ要素かと思いきや稼げるようにはかなりの時間と労力が。
ぱっと見、スローライフを楽しむゲームのようでノルマや邪魔をしてくる敵の対処が面倒。
観光客を島に集めるのも一苦労で2つ星くらいでようやく軌道に乗ってきます。
徐々に開発されていく島をみているとズルズルとハマってしまうのですがその裏ではハワイや日本が大変なことになっているのに自分(春日)は何をやっているんだという罪悪感が勝ります。
実は春日のいる世界とは時間の流れが違う設定があるとか?

これは1度クリアしてから本腰を入れるべきプレイスポットかも。
7では高性能武具を集めるのに高額な資金も必要で春日製菓をかなりやりこみましたがこのドンドコ島はやりこまなくてもメインストーリーは金銭面でそれほど苦労することなくクリアできました。
敵、特にボスのドロップするお金がかなりあるからかな?
ロストジャッジメントのユースドラマはほとんどメインストーリーには関係なくプレイしなくてもいい思い切った仕様でしたがそれに似てるかも。
それなのにガチャピンやムックはボイス多めで島やイベントを賑やかしてくれます。

スジモンバトル
これも全くやらなくても問題無い要素。
ある程度進めたけどやり始めた時点でメインを進めすぎてたせいか特にほしい景品がなかった・・・。

バトル
移動にバックアタックができるようになりオブジェクト攻撃、仲間との連携が目に見えてわかりやすく戦略性や爽快感はアップ。
炎水雷属性や打斬属性の攻撃が相手の弱点を突くのがかなり有効で前作よりもバトルに勝ちやすくなってはいます。
攻撃範囲や回復範囲のわかりにくさはあいかわらず。
その上、敵も味方も立ち止まっていないので範囲から漏らしてしまうことも。
これが本作でもっともストレスを感じるところかな。
ただでさえバトルの難易度は高めなのに。
QTEっぽいボタン操作でのジャストアクション&ガードは必要?
押すタイミングも結構シビアなのにQTE成功を前提したような難易度なのでオフにもできない。
桐生が成長するとガード入力時間がアップするのですがそれでちょうどいいくらい。

ジョブシステム
前作から大きな変化はない、かな?
キャラクターのレベル以外にジョブにもレベルがあるのでいろいろ変えながらのプレイはやり辛くほぼ1つのジョブを最初から最後まで使い続けることに。
ジョブチェンジシステムのあるゲームは大概そのような感じだけど。

金策&レベル上げ
キャラクターの強化にはレベル上げと金策が重要。
メインストーリーの難所では開始前に推奨レベルと推奨武器レベルを教えてくれます。
街中には過去作にもあったダンジョンがありソコに潜ると推奨レベルまでのレベル上げや金策、素材集めが容易にできます。
少々時間はかかりますがいい武具や素材も集まるのでやりがいはあります。
異様にお金も稼げるので他のお金稼ぎ要素が死んじゃってるのは気になるけどレベル上げの他に金策にも時間をかけるのはさすがに面倒か。
レベル上げや金策はRPGにとってどうしても面倒であり本作でもやはり面倒ですが多少軽減。
強化はそれ以外に仲間との親密度アップでも強くなったと実感できるほど良い効果が得られるのでRPGでの強くなることの楽しさを楽しく様々な面から遂行できることが本作の面白さを引き上げているのではないでしょうか。

スパイクアウト
これだけのために本作は買う価値がある、らしいですが私はこのゲームのことを全く知りません(汗)
どのボタンがどのアクションかの説明があるだけでどうやって遊べばいいのか・・・。
綺麗にリマスターはされていますがフル画面にはできない?
アーケードゲームの移植が増えてセーブロード機能やまき戻し機能など充実していますが本作にはそれもない。
せっかくの移植、いろいろともったいない!

桐生のエンディングノート
桐生の思い出集め、それに伴い現在進行形のイベントが起こり桐生の育成にもなるやりがいのある要素。
要素というかメインシナリオの1部といってもいいかも。
懐かしのキャラからスピンオフまで拾っていて桐生がぼそっとつぶやく「こんなこともあったなぁ」の言葉にこちらも「こんなこともあったなぁ」としんみりできます

シナリオ・キャラクター
細かく書くとネタバレになるのですが大まかでも書かなければ感想にならないとこもあるのでご注意を。
春日と桐生のW主人公ですがこんなにハッキリと2人が分かれて進行するとは思わなかった。
サブキャラクターも2人のどちらと行動するかはほぼ固定。
パーティメンバーになる新キャラとしてタクシー運転手トミザワ、家事手伝い千歳の2人が。
千歳はメインシナリオのキーマンでもあり物語終盤まで深く関わりますがトミザワは・・・。
前作7から引き継いで仲間になるキャラが多いのですが桐生が主人公なのに1~6のキャラは出番控えめなのは残念。
それでも1~7(7外伝含む)をプレイしてきた桐生ファンが最も望んでいたあることがついに実現するのはやっぱり感動。
出てきてくれただけでも嬉しかったキャラもいたけど彼らのその後が気になりすぎる。
正直書くと「ここで終わり!?」と感じました。
このEDの一ヵ月後、いや一週間後のエピローグがみたかった。

本作のヴィランは過去作のヴィランよりわかりやすい悪役っぷり。
彼らの行動原理がわかり安すぎるのが難でメインシナリオ全体は稚拙な感も。
ただ現在の世界情勢に照らし合わせると彼らは必要悪であっても一言物申したい存在。
でも一般人には手の届かない存在。
それを春日らが成敗してくれたのですから満足感はありました。

シナリオ上後戻りできないシーンが数多くありましたが行き詰ることはありませんでした。
高難度ゆえにセーブ箇所ミスってたら完全に詰まってしまう人もいそうで心配。
場所によってはレベル上げやジョブチェンジもアイテム売買もできないのに。
私が詰まらなかったのは難しいボスもそこまで到達したなら戦略変えればクリアできるようになってますよ、といったバランス調整が上手く成されているからかも。

メインストーリーに関わりのない要素が多数盛り込まれやり込みや遊び処はとんでもない物量があります。
そしてそのそれぞれが中毒性があり面白い。
無くてもいい要素だから無くてもいい、というわけでは決してありません。
それらは本作のボリュームアップだけではなくゲームの厚みや臨場感もアップ。
ここまで臨場感の増した街をのんびり散策しているだけでこんなに楽しいのは作りこみと各プレイスポットの充実振りからくるものでしょう。
なにより素晴らしいと感じたのは長らく続くRPGの歴史の中に現れた龍が如く7という歪な新作RPGの続編を作る際、
売れ筋RPGに傾倒するのではなくより独自性を増した唯一無比のRPGとして高みを目指し実現させたこと。
やたらスタイリッシュさを求められる昨今の新作ゲームですがスタイリッシュさとはかけ離れた地に足の着いた重みのあるゲームです。


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PS5【龍が如く8】 クリア後感想 ※ネタバレ控えめ 春日&桐生、だけではないメインストーリー&寄り道要素のW主人公の功罪」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 『EDENS ZERO』真島ヒロさんが龍が如く8のラストで号泣。ストーリーを絶賛し、お勧めタイトルに | ゲームよりどりサブカルみどりパーク

  2. 匿名

    難易度に関してはダンジョンを進めたかどうかで大幅に変わるかも。少なくとも自分は逆に今回は簡単過ぎると感じてました。ダンジョンが終わる頃にはラスボスすら容易く倒せるくらいに強くなってます。

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