Swich【帰ってきた名探偵ピカチュウ】クリアー後感想 ※ネタばれ控えめ 帰ってくるのが早かった

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・・・ひどい。

世界中で超人気を博すポケットモンスター。
求められているのはマザーシップならばその世界を巡りポケモンを収集する楽しさ。
格闘ゲームから睡眠まで様々なジャンルがあるスピンオフであってもポケモンとの共存感から感じられる強さ、愛らしさは必要不可欠。
ポケモンにはゲーム性の革新や時代に見合うグラフィックを強く求められてきませんでしたがそれらに手を抜いてはならないはず。
本作は古くさいゲームシステムやグラフィックを犠牲にしてでもなにかをプラスできたのなら同情できますがそのプラスがどこにも感じられません。
ポケモンファンのため定期的にポケモンタイトルを出さねばならない宿命もあってか開発期間を抑えなければならない事情はわかります。
それがポケモンが何十年も老若男女に忘れられることなく愛されてきた証でもあるのですが。
マザーシップの間を繋ぐためか急造されたとしか思えない内容にはガッカリしました。

とはいえ旧態依然とした内容には旧態依然とした良さもあり本作が粗悪なゲームとは決して言えません。
完全に低年齢向けに作られているわけでもなくブラッシュアップすれば大人の観賞やプレイにも耐えうることができたのに、と感じる箇所も随所にありました。
○○を操作するパートとか大人目線だとより味わい深いです。

【システム】
ピカチュウが主人公のようですが実際メインで操作、活躍するのはほぼティム。
ティムはピカチュウと会話ができ、ピカチュウはティムとポケモンの橋渡しに。
ピカチュウが間に入るのは邪魔なようで邪魔になっていない点はよかった。
キャラクターデザインが海外アニメ風なのはすぐに慣れました。
ティムを捜査して証拠集め、ある程度証拠が集まったら推理ブックで真実を見極めるシンプルな探索AVGのシステム。


詰まることはほぼ無く、「その推理は強引すぎない?」と感じたことも少なめ。
2箇所くらい詰まって(後述しますがフィールドのせいで調べるべき箇所が見つけにくい)左ボタンによるヒント機能を使いましたが出されたヒントがヒントになっていませんでした。
選択ミスにペナルティがないので選べるもの総当りでもよく難易度は幼児向けにも近いのですが最終章のちょっと難しめの用語は通じるのかな?
本作からは全体的に対象年齢がとっ散らかっているような印象もうけました。
AVG的にいうとボタン連打で意図しない選択肢を選ばない気配り、調べる&話す必要のない箇所は表示がかわる、過去ログが見れる、など親切な造りは実装してあります。

ストーリー
物語りは○章あり全てに大筋に繋がる伏線があり最終章で明らかになる逆転裁判のような造り。
ポケモンという世界観もあってか殺人のような心を抉るような事件もなく解決すべき事件もどこかフワフワしていて
「先が見たい」「じっちゃんの名にかけて!」といった熱い想いになることはありませんでした。
プレイヤー層を考慮してか事件解明の難易度はかなり低め。
推理が外れてもペナルティのような罰もなし。
そうなると事件を解決しても達成感や爽快感は薄め。
AVGに達成感や爽快感を求めるのは酷かもしれませんが逆転裁判やダンガンロンパをそれを実現できていたのに。
ポケモンが超大好きで「ポケモンを悪用する連中は絶対に許せない!といった熱烈なポケモンファンなら本作の物語は燃える展開に感じられるのかなぁ。

フィールド
これが本作一番の難点。このフィールドを体験したら粗末なグラフィックとかもうどうでもよくなります。
・狭い
・ロードが細かい上に地味に長い
・住民やポケモンの配置が簡素で突っ立っているだけ
・視点がまったく動かせない
・マップがない
・調べるポイントがかなり近くまでいかないと表示されない

本作の推理は話せるキャラ、調べられるポイントの総当りに近く「探偵は目と足で稼ぐ」タイプ。
なのにフォールドのシステムがその目と足を阻害しているのはかなりのストレス。
フィールド自体が狭いので捜査しなければならない箇所が少なく、捜査とは無関係の場所にいこうとすると止めてくれるのは救い。

ポケモン
登場ポケモンはそれなりにいるのですがほとんど突っ立っているだけで存在感は薄め。
サブイベントで住民やポケモンと関わったりナゾナゾによるポケモン探しもあります。
あるのですが、
クリアのご褒美がゲーム内の新聞に文字が載るだけ!?
せめてゲーム内着せ替え衣装とかあってもよかったのでは。
本作の売りとして他ポケモンにピカチュウが乗って捜査することができるのですがそれが可能なのは極一部。
しかも乗れるポケモンも極わずか。

ポケモンの質感がどれもビニールかゴム人形のようなのはどうにかならなかったのか。
劇場版のようにフサフサピカピカは無理だとわかっていてもあの劇場版をみた後ではショボさが引き立ちます。
仕草さにもそれほどパターンがなく見た目が特徴的で愛らしいポケモンはそれなりに点在するのにもったいない。
ピカチュウ役の山寺宏一さんは実に山寺宏一さん。
もうちょっとピカチュウっぽく・・・というのは本作の大きな謎の一つなので割愛。

AAAタイトル開発に特化して小規模タイトルをおざなりしていたらAAAタイトルの本数も減った本末転倒な大手メーカーもあります。
大規模タイトルだけでなく小規模タイトルを短いスパンで発売しつづけることはそのタイトルのシリーズ、メーカーの印象に関わる大事なこと。
株式会社ポケモンのその点での頑張りは認めます。
今回ばかりは何を焦ったのか私の望むクオリティやゲームプレイの楽しさには遠く及んでいませんでした。
SVのDLCもある時期なのに発売をもう少し先延ばししてクオリティアップに励んでもよかったのでは。
ポケモンタイトルはこれくらいでもいいんだよ、と言われたら私からはなにも言い返す言葉はありません。
本作に対する批判は的外れだということにされてもかまいません。
感じかたは人それぞれなので。
本作の開発陣が狙ったプレイヤー層が満足するのならばそれが一番。


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Swich【帰ってきた名探偵ピカチュウ】クリアー後感想 ※ネタばれ控えめ 帰ってくるのが早かった」への6件のフィードバック

  1. 匿名

    ゲーム本体より特典のカードの方が値段高い正真正銘のクソゲー

    返信
  2. 匿名

    グラフィックに関しては3DSの前作のグラフィックの解像度上げてるだけなのでね

    返信
  3. 匿名

    管理人がポケモン好きならご愁傷様なんだけど
    そうでないのなら(粗悪なポケモンのゲームで)良かったじゃん?

    返信
  4. 匿名

    名探偵ピカチュウの開発はクリーチャーズなんだからSVのDLCのクオリティ云々はお門違いでは?

    返信
  5. ピンバック: Switch【帰ってきた名探偵ピカチュウ】ポケモン代表取締役社長&クリーチャーズ常務取締役インタビュー「スピンオフを描く余地はある」 | ゲームよりどりサブカルみどりパーク

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