PS5【クライシスコア ファイナルファンタジー7 リユニオン】クリアー後感想 ※ネタばれ控えめ PSPタイトルに甦生を

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公式によると”リマスター”ではなく”HDリマスターにとどまらない進化バージョン”。
原作は10年以上前にPSPで発売。
CCFFをプレイするのはその時以来。
シナリオやEDは印象が強く記憶に残っていますがゲーム的な部分はほとんど記憶になし。
本作に対しての感想は本作にではなく原作に対するものになっているかもしれません。

戦闘
原作では出来なかったらしい(覚えてない(笑))カメラの視点変更が出来るようになっていて戦闘時の立ち回りに不便は感じません。
FF7リメイク感覚でプレイできますがアクション要素濃い目でアクションが苦手だと相当苦労するかも。
やはり10年以上前のゲーム、どこか古めかしく防御や回避といったアクションはあるものの攻撃との併用がやりづらくアクションバトルとして洗練されているとは言い難いです。
強敵の攻撃は避けつらい連続攻撃や遠距離攻撃をしてきて攻防をしっかりと分けて行動しないとハメや一撃で死亡することも多々あります。
ハメられる、のはプレイヤースキルが低いせいでもあるのでしょうが起き上がりやハメられ中の攻防のシステムが不足しています。
そこまで弄るとリマスターではリメイクになってしまうのでしょうが。

特長的なシステムはスロット。
原作では前面にでてなんだかうっとおしかった記憶もありますが本作ではそのように感じたことはまったくなし。
いつでもリミット技が発動できるようになったので緊急回避にも使えるように。
原作より揃い安くなっている気がするのは気のせい?
攻撃が激しすぎて近づけない強敵は周りをグルグル廻ってスロットが揃うまでただ逃げる、といった戦法で勝てた強敵もいくつか。
初クライシスコアのかたは「なんだこのスロット、神羅の何の技術だ説明しろ」と思われるでしょうが最後までプレイしていただければあってよかったシステムだと感じてもらえるでしょう。

強敵は必殺技を使う際、スキルゲージを発動。
ゲージを削ると必殺技を使えなくしたり威力を弱めることが可能。
一撃死が珍しくない本作では熱くなれる良いシステムなのですが削りきっても恩恵が少なめなのは寂しい。

戦闘全般はスロットによるテンポの阻害もなくエンカウント率は高めですがそれでもストレスなく昔ながらのアクションバトルを上手くリユニオンしています。

シナリオ・キャラクター
基本的にはシナリオは一方通行で進行。
以前訪れた場所に戻ることはあまりできません。
それにより取替えしがつかない点を残したまま先に進まねばならないことも。
救済策は周回時にレベルからアイテムまでほとんどのものが引き継げる、でしょうか。
原作プレイ時の「シナリオはなんかよくわからんけどスタイリッシュやん」といった印象だった記憶がありますが
本作では「わかりやすくスタイリッシュ」と変わりました。
ゲームが変わったのではなく私の理解度が変わっただけかも。
古臭さを感じることもなく今でも通用しうる展開だったことに驚き。
少々鼻につく演出もありますが野村哲也氏が関わる作品のスタイリッシュさに馴染める人なら問題はないかと。
全グラフィックデータを一新ということでキャラクターの造形もなかなか良い出来に。
血色が悪く頭でっかちにみえるのはFF7リメイク譲り?
プリレンダだとおもわれるムービーシーンがややぼやけているのは残念。

フィールド・街
さすがにオープンフィールドでもなければ広大なフィールドはほぼなし。
複雑なギミックや激しい高低差もほぼなし。
おそらく原作そのままなのでしょう。
それでも見た目は美しくリマスターされ良く言えば探索しやすい造形になっています。
美しくといってもよくできたPS4タイトルのそれと比べるとやや寂しい出来。
PS5版だったためかエリアチェンジ時などロードは早く問題なし。
シナリオ上ファストトラベルがほとんど出来ないのは仕方ないとしてもちょっと広めの街中では施設を選んで飛べるようにしてほしかった。

他ゲームシステム
レベルはあっても経験値は表示されずスロットによってレベルアップ。
ランダムではなく見えない経験値が溜まればレベルアップしやすくなるらしい変わったシステム。
不便なようで不意にレベルが上がったときの気持ちよさもあるのでこれはこれで良い。
普通のRPGなら施設を歩き回ることになるショップ、サブミッションの受付がメニュー画面に集約。
原作のPSPではこれが合理的だったのでしょうし戻ることができないシナリオ展開ではこれが最適。
逆に今ならウーバーイーツみたいなのがアイテム届けてくれるんだろう、と解釈もできます。
ふさふさの気色悪いモーグリは一見の価値アリ。

ここ数年のアクションRPGに慣れていると物足りない、古臭く感じる点もかなりありますがリメイクではなく超HDリマスターなのでそこは我慢。
サブミッションは豊富ですがメインシナリオのボリューム不足も原作のハード・メディアを考えれば仕方なし。
FF7リメイク並の完成度を本作に求めると発売がいつになっていたことやら。
それでも大きく弄られることなく今でも普通に遊べる完成度で超HDリマスターできた原作、それを15年も前に作っていた当時の開発陣には感嘆するしかありません。
もう一度クライシスコアとザックスの物語に触れる機会を造って貰えただけでも感謝しかない。

失礼な言い方ですが”これくらい”の超HDリマスターでもいいので超HDリマスターしてほしいスクエニ作品は多数あります。
ゼノギアス、パラサイトイブとか・・・アートディンクのガンダムとか。


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