PS5【Ghostwire:Tokyo】クリアー後感想 ※ネタバレ控えめ いつホラーゲームだと思い込んだ?

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開発は日本のTango Gameworks。
同社制作のサイコブレイク1&2がサバイバルホラーであり公開される本作のスクリーンショットがおどろおどろしいモノだったので本作もてっきりホラーゲームなのかと。
それは開発陣に「決してホラーゲームではない」と否定されました。
クリアーして感じたのは怖さもあるけど乗り越えるための壁であること、その壁は低めに創られていること。
そして思っていたのとあれやこれやかなり違う、ということ。
私があまり本作のゲーム情報を時前に目に入れなかっただけなのか、メーカーのマーケティングに誤りがあったのかはわかりませんがかなりの部分で良いほうに裏切られました。

アクション
基本的にFPS。FPSのS(シューティング)は主人公が特殊な手の動きから撃ちだすエーテルショット。
エーテルショットには種類があり風は通常弾風、炎は爆裂弾風、水は広範囲の近距離攻撃風。
スクリーンショットやPVから感じたのは”攻撃にクセがありそう”でしたがとよくあるFPSと似た感覚で攻撃できます。
FPS同様弾切れも起こしますがこれが少々頻発気味。
最大弾数を増やすこともできますがやりこんでも弾不足に悩まされ続きます。
ただ弾補充は随所で容易に。
ある程度弱らせたときにはコア引き抜きでトドメを指すこともできればそのままショットで倒すことも可能。
このコア引き抜きは簡単で演出も派手で爽快感大き目。
エーテルショットは溜め撃ちもできたりバリエーションはそれなりにあるのですが敵の種類や攻撃パターンが少なめで中盤くらいから飽き気味になってきます。
ガードにはジャストガードもあったりコア引き抜きにも数種類あるのですが基本”FPS”なので。

プレイ前とプレイ後、大きく「こんなゲームだったの!?」と感じたのはプレイヤーがジャンプにワイヤーアクションに滑空と様々なアクションができるところ。
ジャンプは結構な高さで目線以上の壁でも乗り越えたりよじ登ったりできます。
ビルの屋上に天狗がいればワイヤーアクションで屋上まで瞬時に移動できどんな高さから落ちてもプレイヤーは死にません。
それどころか滑空で空中移動も可能。
ダッシュも早く無限。
ダイイングライト2やミラージュエッジほどではないですが渋谷の(あぁ、ここ見たことある)景観を駆け抜ける疾走感を味わえるゲームだったとは・・・。

フィールド
舞台は渋谷。
テレビなどで写る大通りや交差点は全てが正確ではありませんが要所は上手く再現。
そして美麗。水溜りに写りこむ背景の灯りに見惚れます。
裏道や細い路地も(ここは行ったことあるなぁ)と雰囲気を感じられるくらいに。
ただ”渋谷”という設定はあまり活かされていないような・・・秋葉原でもよかったような(笑)
渋谷の造りこみ以上に驚かされるのは汚部屋やコインランドリーなどそれほどゲームとは関係ない箇所まで造り込まれていて人の生活臭が匂ってきそうなくらいに。
行ける箇所も多彩で銭湯もトイレも男女のどちらとも入ることができます。
シナリオ上フィールドを闊歩している一般人はいないのですがもしフツーに生活している人達が表示されていたらどれだけ凄い箱庭ゲーになるのか・・・。
本作のフィールドの素晴らしさは細かい箇所の作りこみや高低差、起伏がしっかりと造られそこを体験できる点。
高所や高速道路など近づける場所ならほぼその天辺まで登れるつくりになっています。
サブクエストやちょっとしたお遊びがアチコチに点在。
それらを探すことでプレイヤーが目に見えて強化、
最初は行ける箇所が制限されていますが鳥居の封印解除で拡大。
月並みですが「探索が楽しいゲーム」とは本作のようなゲームのこと。
FPS部分には飽き気味になってもココが楽しいのであちこち寄り道してしまいます。

プレイヤー強化
レベルアップしたときに貰えるポイントで様々なスキルを獲得。
洋ゲーにありがちな(どれを選ばばいいの・・・)ではなく(アレもコレも覚えたい)と感じさせるスキルばかりなので経験値稼ぎや寄り道を喜々として勤しむことに。
スキルツリーやアビリティ習得をプレイヤーに選ばせる強化システムはこうあるべき。

ストーリー
「ホラーゲームでは決してない」と開発者のコメントがあるのでホラーゲームではないのですが日本固有の”怖さ”を感じさせる要素が随所に。
冒頭から死んだかもしれない主人公に死んでるのかどうかわからないナニモノか(通称KK)が憑依。
この2人のバディものといって差し支えないかも。
霊体を集めることがプレイヤーの成長に繋がったり河童、一旦木綿などの妖怪も登場。
ホラーゲームっぽいなぁ、とかんじさせる演出が盛り込まれていますが前述したように怖がらせることがメインではなくゲームとしての壁、道標のように配置されています。
敵は得体の知れないナニカ。
のっぺらぼう?やら首無し少年少女、口裂け女など。
この敵のデザインがかなりホラー不足というか、開発者が「ホラーゲームではない」と明言しているので仕方がないのですが敵として魅力が薄い。
怖くもなければさほど気味悪くもなく・・・中途半端。
メインストーリーはKKやボスの目的はわかりやすく、よくあるお話。
ホラーゲームを期待してプレイするとかなりの期待はずれになるでしょう。
私としてはホラーゲームとして作って欲しかった。
某ホラーゲームを思わせる恐怖を感じる一歩手前で故意に止めているような箇所もあるのに。
怖そうなスクリーンショットを挙げていますが今まで様々なホラーゲームをプレイしてきたこともあり・・・ハッキリ言って怖いと感じた箇所は微々たるものでした。

PS5デュアルセンスのトリガー反動は重すぎず軽すぎず良い調整がされていてそれなりの臨場感が味わえます。
振動もコア引き抜きの爽快感に一役買っていますがフツーの振動。
これはもうデュアルセンスのトリガー、振動に慣れて飽きてきたからかも。

渋谷の造りこみや美麗なグラフィック、多彩なアクション、豊富な寄り道など造りはメジャー級なのですがどことなくインディー感も感じました。
造りこみが凄くても触れない、反応もないものがほとんど。

ここまで造りこんでいるならもっと他の遊びを含むことができたのでは・・・という物足りなさから来るものかもしれません。
主人公の想いが心に刺さる良いシナリオだったのですがメインシナリオのあっさり具合は拍子抜け。
FPSゲームによっては酔うこともある私ですが本作は全く大丈夫でした。
思い込みで本作を敬遠されている方がいたらそれは間違った思い込みかもしれません。
それは本作だけではないのかも。


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