PS5【グランツーリスモ7】キャンペーンモードクリアー後感想 ※遊びの限界を超える・・・のは可能なのか 

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本作に期待していたことといえばやはりより現実に近くなったグラフィック。
開発陣トップの山内一典氏はゲームとしての美しさではなくより現実に、自然に近い表現を目指す御方。
私もGTに求めている表現は後者のほう。

それがPS5のパワーでいよいよ山内氏の理想に、自然に近い表現に・・・のはずがPS4版も発売されることを知って驚き。
PS5版はPS4版・GTスポーツを基にしたアッパーバージョンなのか、
PS5版を基でPS4版がダウングレードなのか、
別物なのか、
との不安と期待を持ちつつプレイ開始。

プレイヤーは「カフェ」に招待されマスターから発せられる『メニューブック』をこなしていく度にゲームが進行。
これがいい道しるべになり何をすればいいの?ということはありません。

メインレース場となる「ワールドサーキット」テクニックを学ぶ「ライセンス」特別なルール上で走る「ミッション」などどこかで躓いてもどこかに練習、稼ぎができる要素がたっぷり。
各所にはNPCがいて様々なお話を聞かせてくれます。
ある意味”登場人物”は全く出てこないゲームですがこのNPC達のおかげで無機質ではない人間味が感じられます。
随所でクルマのエピソードや歴史が聞け、もうこれ一本で博物館の様相。
この『メニューブック』はキャンペーンモードでもあり長めのチュートリアルのようなもの。
これをクリアすると「やってないことは多いけど・・・何から手をつけよう」と、なります。

”クルマ”をただの収集アイテムと捉えてはおらず1台1台を愛でるための要素もたっぷり。
チューニングパーツはほぼ使い回しできず一度弄ると簡単には戻せない要素も。
車体を軽量化チューンすると元に戻すには新たにボディを買い換えるしかない(と思う)リアルさ?にも苦笑。
チューニングショップでは内面だけではなく外見を弄れ個性が出せます。
カラーリング変更は容易ですがデカールなどの装飾がUIや説明が不親切でわかりにくい。

『メニューブック』は主に指定されたレースに出場し上位に入ることが指示されます。
出場するためのレギュレーションは甘めでレースの報酬でもらえる車で事足ります。
たまにチューニングやクルマ購入が必要なときもありますが頻度は少なめ。
後半はチューニングでPPを上げないとちょっと難しめ。
必須ミッションに苦手なダートやドリフトチャレンジが抑えられている点は個人的に嬉しいところ。
GTシリーズのドリフトはなんか上手く出来ない・・・。

アダプティブトリガー機能があるとトリガーからグリップ感が感じられコーナーリングのミスが激減します。
ABSを実感してからのブレーキコントロールは今までにない操作感覚。
今までのコントローラーでは怖かったフルブレーキも安心。
路面の状態やアンダーステアを具に感じられる振動もなかなか良い出来。
他車や壁面にぶつかった時の振動がかなり小さいのは気になりますが実際にぶつけたこともぶつけられたこともないので・・・この程度の衝撃なの?

アシスト機能が強力でアクセル踏みぱなしでも自動でコーナリングにあわせたブレーキングをしてくれるので「上手く曲れない」「すぐ滑る」ということも無し。
初心者でも相当イージーな難易度になりますがドライブゲームとしての面白みには欠けるので慣れてきたらアシスト機能使用はそこそこにしておいたほうがいいかも。
ATでもキャンペーンモードを勝ち抜くには問題ないですが1位やゴールド狙いではMTの技術も必要。
某車のトルクが上がる感覚が実車とは違って(空回りすることも)感じましたが実車出荷時とゲーム内入手時のカスタム差かなぁ。
PS3にも対応していた古目のHORIの某ハンコンは上手く認識してくれなくて残念。
新型の購入もしたいけどデュアルセンスの操作感覚も捨てがたい・・・。

レース中のグラフィックはたしかに高クオリティなのですがデモやリプレイで流れる映像と比べると若干見劣りします。
フレームレート優先モードでは鮮やかさに欠けるような。
これも山内氏が目指すあくまで現実に近い描写なのかも。
レース中はグラフィックに注視する余裕はないのですがそのレース中でも空の雲の立体感の無さは結構気になります。
挙げている画像でメーター類が映っていない画像は全て非レース中です。

クルマ集めの手段はレースで上位入賞、中古車ショップ、ブランドセントラル、レジェンドカーで購入で。
5~6億クレジット近い超高額車もありますが『メニューブック』を終えるころには数億クレジットは溜まっています。
中には紹介状がないと買えない車も。
この紹介状の入手方法の1つが「メニューブック」クリア報酬のガチャだったりとなかなか増えない。

ミッションはライセンスとは違った様々なシチュエーションをクリアしていくモード。
どちらともメニューブッククリア以上に熱くなれます。

スケープス
いわゆるフォトモード。撮影できる箇所は100以上。2Dのようでクルマをおけば背景が写りこむ(擬似?)3D。
写真に詳しくなくても用語説明が細かく丁寧。
GTスポーツでハマった人ならさらにハマれるでしょう。
ショーケースで他プレイヤーの公開している写真も検索機能が充実していてみているだけでも時間を奪われます。
どうにも上手く撮れないプレイヤーや私などのために他プレイヤーの撮った写真のクルマを入れ替える機能追加は無理かな?


ミュージックラリー
流れるBGMとともに刻まれるビートを聴きながら走行距離を競うモード。
フツ~のドライブモードなのですがなぜか楽しい。
おそらく楽曲の良さのおかげが大きい。
PS5でカスタムサウンドを使えれば良いのですがのやりかたを調べたら面倒そうすぎて断念(笑)
チェックポイントにタイムリミットまでにたどり着くと残り時間が増える馴染みあるゲーム性。
今は収録されているコースが少なめでアップデートで増える予定。
楽しみ。

PS5版はレース前のロード時間は数秒しかない、と言われていますがプレイしてみると1秒たりともロードがあるように感じません。
よ~く見るとロード中を表す記号が一瞬表示されていますが見落とすレベルでロードは終わります。

この早さは最近のレースゲームとしては驚異的な速さ。
場所の移動やガレージの乗り換え時もロードは感じず。
ちょっと走って気に入らないことがあれば乗り換える、色を変えるなどを行うなどの作業にロードのストレスが皆無。
レースシーンからショッピングやカスタマイズを行う施設に移動するには1度ホーム画面に戻らなければいけないのはちょっと面倒。
乗り換え時に数秒またされることもありますがロードというより何かの演算中?

ロード時間短縮という次元を超えるロード時間の消滅がここまでゲームプレイを変えるとは。
スマホ片手に、お菓子片手にロード時間の暇をつぶしていたGTシリーズとは遊び方すら変わっています。

NPCから語られるクルマのデータや知見は馴れ馴れしくわかりやすくその設計思考や時代背景も網羅。
プロモーション動画も多数収録(Youtube)。
クルマが好き、というか24時間クルマのことを考えてそうなスタッフに作られている密度にはクラクラしてきます。
ストイックにクルマを運転し続けるゲームではありますがフォトモードで息抜きするも良し。
PS5の性能、機能を一端を知るには最適の出来。
さらに美しくもっと現実に近くできたのではないかと感じる点もありますが今後のアップデートに期待大。
敷居はかなり低めに抑えられています。
GTスポーツがかなり安価で配信されていたこともあり興味本位で購入、でも敷居が高すぎてプレイ中断した・・・という方にもプレイしてみていただきたい。

結局PS4版が足を引っ張ることはなかったのか、はわかりませんでした。
それだけPS5版の出来に大きな不満もなかったので。
途中でスクリーンショット規制がかかりましたがPS5の本体設定のHDCPを変えれば撮影できるようになりました。
他のゲームソフトではこんなことなかったのに。


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