PS5【スカーレットネクサス】クリアー後感想 ※ネタバレあり 「きみの超”脳”力が覚醒する」を笑ってはいけない

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初公開時での初見はゴッドイーターやコードヴェインを連想させましたがそのどちらとも違う爽快アクション。
「きみの超脳力が覚醒する」は今作のキャッチコピー。
そのセンスに(うわぁ・・・)とは思わないでほしい(笑)
きちんと遊べる、脳力が体験できる超能力バトルアクションになっています。

プレイヤーは最初に男主人公ユイトか女主人公カサネのどちらかを選択。
最後まで交代することはなく最初に選んだキャラを最後までプレイする形に。
2人のストーリーは大筋は同じですが2人にはそれぞれ大事なパートナーが存在、そのパートナーとのストーリーはもう片方の主人公ではほぼみることはできません。
それ以外にも物語の真相を2人の主人公別々に知ることになるのですがそれを片側の主人公に伝える見せ方が大雑把。
重要な出来事も合流したときに「ユイト、こっちでこんなことがあった」「なんだってー!・・・じゃあ次にいこうカサネ」とさらっと説明されるだけの時が。
それならば(今は内緒、もう1人をクリアーしたときにわかる)にしてもらったほうがよかった。
世界観やキャラクター設定などほとんど説明が無く開始。
超脳力やら怪異やら脳駆動やら厨二溢れる単語も並ぶもののなんとなく理解できてスンナリ受け入れられるので心地いいサイバネティックな空間を堪能できました。
アクションパート、イベントパートともにボリュームはたっぷり。
必須と言ってもいいメイン、好感度イベント、アクションを飛ばすことなく遊んだ結果2周で35時間越え。
クリアー後のやりこみもあり。


ユイトとカサネは武器に違いはあるもののほぼ同じプレイ感覚で操作できます。
プレイヤーは1人の主人公に2~9人の仲間を引き連れて行動。もう1人の主人公(2周クリアー後は可能)や仲間にチェンジすることはできませんが仲間から超脳力を借り様々な特殊能力を使い分け戦闘。
敵の相性にあわせた能力を使えば硬めの敵も難なく倒せるような戦略性と爽快感が両立。
プラス仲間と一緒に戦っている共闘感も濃く感じられアクションゲームの戦闘としてかなり良い出来に仕上がっています。
武器、念力、何種類もある特殊能力、強力攻撃、一気にHPを削れるブレインクラッシュ、など等様々な攻撃要素があってもややこしくならずしっかりと纏まっています。
ただブレインクラッシュでしか倒せない(厳密にいうと違う)敵が続くのは面倒。

ブレインクラッシュは敵のスタミナゲージ(みたいなもの)を削ったときに使えるフィニッシュムーブ。
QTE的なもので短めの演出が加わり体験版ではダルく感じたことも。
製品版では中盤以降硬い敵が増えほとんどの敵をブレインクラッシュで倒すことになることに。
敵の種類はそれほど多くなく単純作業になりがちですがブレインクラッシュまでの過程が楽しいのでギリギリ許容範囲。
ブレインクラッシュの気持ちよさを代償にスムーズさが犠牲になり若干ぎこちないスタイリッシュ一歩手前のバトル。
ブレインクラッシュを使うときのデュアルセンスのトリガーが重くなる触感は臨場感があってかなり良い。
ブレインクラッシュは頻繁に使い振動も多くその度にコントローラーがギコギコ鳴るのは・・・耳障りだけど仕方ない。


成長はLVアップとスキルツリーによるアビリティ獲得がメイン。
スキルツリーが苦手な自分でもアビリティがわかりやすく説明されているので問題無し。
スキルツリー成長のためのポイントも溜まりやすく中盤にもなれば体験版とは比較にならないくらい多種多様な動きが出来るように。
武具や強化パーツは少なめ、いわゆるハクスラ要素は極薄。

街並みやフィールドは美しく密度も濃いのですが種類は少なめ。
同じ敵、似た雰囲気のフィールドで長時間戦闘が続くのは若干飽きが。
いきなり横スクロール視点になったりスノボー感覚で滑走できるステージなどもがあるけどもっと趣向に凝ったギミックがステージにあったほうがよかった。

仲間キャラは約8人。
ストーリーによって増減しますが彼らには個々好感度のようなものがありそれが上がると戦闘時にさらに活躍してくれるように。
比較的難易度の高いゲームなのでキャラ全員の好感度アップはまず飛ばせない要素。物語に関わる重要なお話もあったり。
その好感度が上がったたびに見るイベントもかなりのボリューム。
個人的に心奪われる、心に刺さる仲間やキャラクターがいなかったので全員の好感度イベントをみるのは正直面倒でした・・・。

イベントは体験版同様ムービーや紙芝居。
紙芝居に不満はないけどそこも1枚絵で描くの?とちょっぴり残念に思うことも。
カットシーンの量が膨大なので全てをムービーにすることは求めないけどムービーと紙芝居のバランスがやや悪い。

やはり今作で特筆すべきはアクション部分。
他アクションゲーム作品にインスパイアされているような箇所も見受けられますが総合的にオリジナリティが強く感じられるものに。
個人的趣向ですが主人公、仲間、敵キャラにもっと魅力があればよかった。
TVアニメでキャラクターの掘り下げが丁寧に描かれていればアニメ視聴後に再プレイすると今作自体への印象がガラッと変わるかもしれない。
ただシナリオ自体はゲーム向きでアニメで見るとありがちな展開に思えそう。
それでなくても最近は「○○1人のために頑張るラスボス」が多くて。


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