ニンテンドーダイレクトで突如発表された海外カートゥーンアニメのゲーム化。
なぜ任天堂が他メーカー発売の洋ゲ―をローカライズするんだろう？と不思議に思いましたが（海外メーカーによる開発・販売の作品だと思い込んでいた）
開発会社（TOYBOX、appci）やスタッフは日本、でそれを任天堂が発売という純度の高い和ゲーでした。
プレイ前に両社による開発、その開発実績を知っていたら正直不安を感じていたでしょうが任天堂のチェック＆バックアップもあったのか任天堂タイトル特有の”安心”して遊べる良作に。
作りも丁寧、アクションやシステムもわかりやすく少々低年齢、ライトゲーマー向けですがコアゲーマー向けの仕掛けもあり心地いい可愛さ溢れる世界観に浸れます。
プレイしながら度々感じたのは「コレ、ロックマンDASHぽい」

キャラクター
各々アニメ版の個性を踏襲しているので原作（映画、アメコミ）とはほぼ別物。
それでも原作のワンダーウーマン、スーパーガール、キャットウーマン、ハーレィクイーン、レックスルーサーがどんなキャラかぼんやりでも知識があれば物語に置いてけぼりにされることはないかと。
カートゥーンアニメ調で動き回るキャラクタ―はとてもかわいらしく初見の紹介PVから得た期待を上回る出来。
ヒーローには正義感がつよい、ヴィランは悪さが好き、といった立ち位置はありますが行動力の源は「スィーツがたべたい」「限定本がほしい」「いいね！が稼ぎたい」「彼氏がほしい」とかたくるしいことは考えていません。
なにかとスマホをいじりSNSをチェック、SNS映えしそうなシーンは撮影。
それがバズると喜ぶキャラクター達。こちらまで嬉しくなってしまう要素、なんだけどキャラの育成やお金稼ぎなどへの恩恵は少なめ。
でもSNS栄えする景観を探してしまう（笑）
キャットウーマンがミャーミャーいいながら攻撃する様はもだえるくらい愛らしい。
主要メンバーはほぼフルボイスでイベントシーンも賑やか。
コスチュームはほぼお金を出して購入。結構高額なのでおしゃれを楽しめるようになるに後半なのがじれったい。

アクション
攻撃、ジャンプ、必殺技が数種類、回避、ジャスト回避とシンプルでできることが少なめ。
それぞれ出しやすく、使いやすく、爽快感もあり。
グラフィックは質素ですが動作はモッサリすることもなく快適。
戦闘の難易度は低めですが高評価を得ようとするとノーダメ、高速クリアーが必要。
特に高評価で獲得量が増えるポイントやお金はやり込みに重要な要素なのでアクションに慣れた人ほどより深くやり込みができます。
各キャラクターのアクションに個性付けはされていますが似通っています。
そんな中、スーパーガールが別格、後半仲間になるスターサファイアがさらに別格の強さを誇ります。
この両者は物を持ち上げ空を飛ぶことができスターサファイアは遠隔が通常攻撃と敵を寄せ付けない強さ。
他キャラにこの2人にない長所があるかというと特になし。勝るのは可愛さくらい（今作のスーパーガールとスターサファイアは性格的に可愛げがない（笑））
最初にどのキャラを使うか選べるものの戦闘中は交代できません。
ゆる～く遊ぶぶんには好きなキャラを使えば問題はないのですが育成はキャラ別で育成に使うポイントもそんなに稼げないので高評価を狙うプレイをしはじめると強キャラメインに育成しがちになってしまいます。

フィールド
学校、市街地、廃墟をメインに展開。
学校内には入れないので学園生活は楽しめません。残念。
ティーンの学園生活というより放課後を体験する内容。
市街地がサブミッションや探索を行うメインの活動場所。
探索ではスーパーパワーが使えず飛行やロープアクションなしで探索することに。
廃墟はシナリオが進むごとに建物を建てて復興していくことに。
街づくりが出来ることを唄ってはいますが自由度やプレイヤーへの恩恵は低め。
徐々に綺麗になっていく廃墟を眺め歩き回るのはたのしいけどあっさりしている要素。
メインシナリオは10時間もあれば終わりますがその後を続けられるのでまだまだ遊べます。

個性的なキャラが織り成すイベントや会話、市街地に散りばめられたサブミッション、シンプルだけどわかりやすくやり込みがいもあるバトルと
ロックマンDASHをプレイしていた時のような楽しさを思い出しました。
ただアクションや街づくりにシンプルすぎる面もあるので物足りなく感じる場面も多々あり。
PVをみた時の「よく知らないアニメのキャラだけどなんかカワイイし気楽に遊べそう」と感じた期待は裏切られることのない期待以上の内容でした。

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