1/2クールの連続TVドラマのような純粋なミステリーテキストAVG。
会話シーンはただ立ち絵が向き合っているだけではなくその場その場のシチュエーションによって変化。
これが今作一番の魅力かと。
どの会話パートもただの会話が変化に富んでいるように感じられます。背景は写実的でもアニメ的でもなくポップで現代アート風な絵柄に。
現地で撮った写真を加工ソフトで・・・なだけの感じもするけどアニメ調のキャラとこの背景が意外とマッチしていて違和感無し
イベントCGと通常パートのクオリティに差がないのが良い。
コマンド選択式ではなく画面上の人や場所を選ぶ方式。
行き詰ったときは総当り気味になりますがそれほど選ぶ選択肢はなく不必要な場所や箇所は選べないようになっているのでまぁまぁ親切。
これがプレイ時間の短さにもなってしまっているのですが。
いくつか起こる殺人事件のトリックはありきたりなものが多く少々陳腐。
謎解きや問い詰めるモードもアッサリ気味。
主人公2人のシナリオが絡みだす終盤、真相が明らかになる辺りはけっこう盛り上がりを感じさせてくれました。
シリアスななかに現れるコメディタッチな要素は・・・なくてもよかったなぁと感じるものも。誰か何かは言わない。
「映像からトリックやナゾを暴く」ことが肝になっているのですがゲーム中はただの静止画。
謎解きパートだけでも動画らしさが出ていればよかった。
あとはボリューム。
フルボイスなのはいいんだけど・・・。
引継ぎありの体験版から少し間をおいてプレイしたのは失敗(私が悪い)
体験版で遊べた、観れたアレコレが終盤の種明かしで「そういうことだったのか!!!」となるわけですが間があいたせいでその感銘度が・・・(間をおいた自分が悪い)
シナリオは短めですが2時間ドラマ、もしくは1/2クール並にミステリー感は凝縮。
一から始めるんだった・・・もったいないことをしてしまった。