https://wired.jp/2019/10/09/exclusive-playstation-5/
見えてきた「プレイステーション 5」の姿──ソニーが世に問う新しいゲーム体験のすべて
「レイトレーシングに必要なアクセラレーターが、GPUにハードウェアとして搭載されることになります」と、サーニーは説明する。「そこを誰もが確かめたかったのだと思います」
パッケージ版のゲームは容量100GBの光ディスクとなり、本体に搭載される光学ドライヴは4K対応のブルーレイプレーヤーを兼ねることになる。
「ゲームを大きなデータの塊のようには扱っているのではありません」と、サーニーは説明する。「データへのよりきめ細かなアクセスを可能にしています」
つまり、例えばゲームのマルチプレイヤーのキャンペーンだけインストールして、あとでシングルプレイヤーの部分だけインストールすることができる。すべてインストールして、シングルプレイヤーのキャンペーンを遊び終わったら、その部分だけ削除するようなことも可能だ。
PS4の“素”のホーム画面では、友達のアクティヴィティや、そのときどんなゲームをプレイしているのかを見ることができる。だが、どんなシングルプレイヤーのミッションを楽しめるのか、どんなマルチプレイヤーのゲームに参加できるのかは、個別のタイトルを起動するまでわからない。この点で、ときに動きがないように感じられることがあった。
だが、PS5ではすべてが変わる。「確かにゲームの起動は非常に速いですが、だからといってプレイヤーにゲームを起動してもらう必要はありません。何が起きているのか確認して、それからゲームを起動する。それだけです」と、サーニーは言う。
「参加可能なアクティヴィティは、マルチプレイヤーのゲームサーヴァーからリアルタイムでゲーム機側に通知されます。シングルプレイヤーのゲームの場合、どんなミッションがプレイ可能なのか、それを終えたらどんな報酬を得られるのか、といった情報を表示します。これらすべてがUIを通して一目瞭然なので、あとは好きなものを選んで楽しむだけなのです」
例えば、UIは実際のところどんな感じになるのか、SSDの容量はどのくらいになるのか。「それはマイクなのか」といった質問でもそうだ。マイクに関する質問は、次世代コントローラーのプロトタイプをサーニーから手渡されたときに、実際に聞いたものである。
そのコントローラーは何の刻印もステッカーもない無印のマットブラックの代物で、PS4のコントローラー「DUALSHOCK 4」にとてもよく似ていた。
小さな穴が空いており、最近公開された特許の情報を踏まえると、ソニーがAIによる音声アシスタントをプレイステーション向けに開発していることを示唆している。
だが、サーニーからの答えは、これだけだった。「それについては、また別の機会に話しましょう」
ハプティック(触覚)によるフィードバックは、従来のモーターによる振動よりもさらにリアルなものになる。これはコントローラーの左右のグリップに高度にプログラム可能なヴォイスコイルモーター[編註:磁界をコイルだけが往復運動するタイプのモーター]を内蔵していることによるものだ。
コントローラーに内蔵された改良型のスピーカーとの組み合わせによって、ハプティック機能は驚くような効果を生み出す。まず最初に、短いデモンストレーションを試してみた。このデモは、「PlayStation VR」の「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」を開発したのと同じ日本のゲームスタジオが手がけたものだ。
このデモで最も印象的だったのは、キャラクターをさまざまな“表面”の上を走らせてみたときに、それぞれ違った感覚を得られたことだった。それは驚くほど没入感のある体験だったのである。
例えば、砂の上では足をとられるような感覚があり、泥ではぐちゃぐちゃした感覚があって歩みが遅くなる。氷の上ではアナログスティックの反応が過敏になり、キャラクターが“滑って”いる感覚を指先で感じられるようだった。プールに飛び込むと水の反発力を感じたし、木でできた橋の上では、木がたわむような感覚までしたのである。
プロダクトマネージャーの青木俊雅によると、コントローラーの開発チームはDUALSHOCK 4の開発段階からハプティックによるフィードバックに取り組んでいた。その技術を「PS4 Pro」の段階で搭載することもできたが、旧来のモデルのユーザーとの間に“体験の壁”が生まれてしまう。そこで次世代機までとっておくことにしたのだという。DUALSHOCK 4でも小さな改良は施されていた。
だが、次世代のコントローラーは充電用にUSB Type-C端子を採用する(もちろんケーブルで本体と接続することもできる)。バッテリー容量が増えてハプティック用のモーターが内蔵されることで、新しいコントローラーはDUALSHOCK 4よりも重くなる。だが青木によれば、現行のXboxのコントローラーにバッテリーを入れた状態よりも少し軽くなるという
「わたしたちは、かなり大きなことに取り組んでいるんです」と、ブルーポイントゲーム社長のマルコ・スラッシュは言う。同社は昨年、「ワンダと巨像」をPS4向けにリメイクしたことで知られている。「あとは想像にお任せしますよ」
ハプティック振動は想像以上に繊細で新しい体験ができそう。というかインタビュアーが既に今まで聞いたことも無いような体験を・・・羨ましい(笑)
コントローラーが重くなるのは仕方ないか・・・。
コントローラーの新機能をPS4で搭載しなかったのはモデルによる”体験の壁”の差を生じさせないためとのこと。
PS1、PS3でスティック追加や振動追加したこともありましたがインタビュー内容ではPS4Proでなければ性能面で搭載できなかったようです。
PS4Pro専用のゲームは出さないという理念を周辺機器にも浸透させていたのは嬉しい。
受動的な面で期待が膨らみまくるPS5ですが能動的、新しい遊びという面では何も情報は出ていませんでした。
そんな中、カスタムインストールはプレイヤーが干渉できるHDD容量に優しく便利な要素。
振動、カスタムインストールなどはXBOX新型でも似たようなことができることになりそうですが発売1年以上先のハード情報先出しの早さはSIEの余裕の表れなのでしょう。
XboxOneS・X:UHDBDプレーヤー搭載
PS5:ソフトもUHDBD