PS4/PC『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS』15年以上前のタイトルのリマスターを新作として遊んでみて

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鬼武者、ラストレムナント、FFCCとリマスターが発表が続いていますが正直(今プレイして昔のように楽しめるのかな?)と思うタイトルがほとんどです。システムのアレンジや改良によって今風に遊べるようになったとして。
そこにANUBIS:MARSが発売。 今プレイしても色褪せないハイスピードロボットアクション。なぜここまでの傑作の前例がありながら15年以上も今作を越えたと明言できそうな同ジャンルのタイトルがでてこないのか、続編プロジェクトが頓挫したことも含め残念でなりません。
PS3版をプレイしていても”新作”をプレイしている感覚。
テクスチャーや質感の表現は美しくリマスターされていますがモデリングはPS2と大差が無いように感じます(閲覧モードでPS2のモデリングでも閲覧が可能)あくまでもリメイクではなくてリマスター。
そのおかげ?で本編全てがほぼ同クオリティでPSVRでも遊べるということに繋がります。

追加要素は新たな操作方法、ビジュアル関連のモードとほぼ無し、なのですが4Kによる視覚効果のアップ、グラフィックPSVRを所持していればストーリー全編がVRで遊べるというとてつもない追加要素が。

PSVRモードではANUBISの世界そのものを体感が可能に。ハイスピードで近接を仕掛ける時の迫力や逆に高速で突進してくる敵の怖さは倍増。ムービーパートもちょっと3Dで表示。
VRモードではレオ、ケン引き上げのパートが非常にわかりやすくなるのですが他の場面では通常の視点より状況把握が難しくなります。基地内のシャフトに挟まれるとゲームオーバーになってしまう場面は背後視点以上の難易度に。
それでも上画面のような微調整で攻撃を避けるシーンをコクピット視点で乗り切ると正にエースパイロットになった気分になれます。
臨場感をとるか、高スコアをとるか、レースゲームと同じですね。
酔い対策や難易度緩和のためターゲット移動が瞬時に行われ画面周辺の明るさが下げられます。もっと開放感と索敵を味わい時はオプションを弄ると背後視点に近い感覚でプレイもできます。

初回、全編をPSVRでプレイした結果はこのような結果に。VRを使用しないでやりこみ、収集を兼ねた2週目は1週目よりクリアー時間が長めに(笑)
ボリュームが少ない=クソゲー、という認識の方には向いていません。それを聞きつけて今作をプレイしないのはもったいないとは思いますがそもそもほとんどのアクションゲームが向いていない方だとも取れるでのプレイしてもらわないほうが有難いかも(笑)ただ、そのアクションゲームのなかでも今作はボリュームが少なめ。
小ネタや裏設定が数多く隠されているゲームなのでそれを1つづつ見つけながら周回プレイを重ねればクリアー時間の数倍も楽しめるゲームですがそれでも他アクションゲームと比べると短め。
オリジナルを手がけた主要スタッフの中には今もコナミに在籍しているスタッフもいて追加シナリオ、追加ステージでボリュームを増すことはできたのでしょうが小島監督プロデュース作品であっても小島監督が関わらないところでそれをしてしまうとメタルギアサヴァイブ以上の反感を買っていたかもしれません。
オリジナルでは説明不足だった箇所の補完くらいは・・・と思いましたが一片の追加も許されないほどコナミには「余計なことするな」と言われかねないコナミ憎しの声がこのタイトルでは聞くことも少なく結果的には本編に大きな追加要素を加えなかったのは良かったと思います。
サイゲームズのANUBIS愛は各所で記事になっています。その愛が強すぎて大きな変更や追加ができなかったのでは無いのかと思うくらいの愛情を感じるインタビューもありました。
コクピット視点でケンが表示されなかったのはマイナス。PSVRのためにコクピット視点を追加したのであればこれは外せない要素だったのではないでしょうか。これは追加しても批難はされないかと(笑)

リマスターには当時プレイしていた人にとってもリマスターが初プレイである人にとっても”今発売される新作”であることには変わりません。
リマスタータイトルはプレイしてみて古臭い、理不尽に難しい、操作しづらいと感じるのは常ですが今作では無縁。現世代機のパワーで過去の名作がどのように表現されるのかがわかるリマスターのお手本ともいえる出来栄えに。
サイゲームズ開発陣のインタビューを読むと今作は家庭用ゲーム機参入への本気度を見せるための第一弾となるタイトル。
実際にプレイしてみてANUBIS愛や家庭用ゲーム機への本気度が十分に伝わってくるタイトルでした。


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