サバイバルホラーアクションゲームとして産まれたバイオハザードもナンバリング、派生作品がでるに連れ「バイオは怖くなくなった」と言われたものでした。
それでもサバイバルガンアクションとしての面白さで今日まで続く人気シリーズに。
しかしバイオハザード7は原点回帰どころかガチのホラーアクションゲームとして新生。
怖さで言うと最怖クラス、VRでは怖すぎてプレイできないほどまでに生まれ変わりました。
その正統続編のヴィレッジは1人称視点を引き継いでいるため受ける恐怖感はそのまま、なのですが
サバイバルガンアクションの割合が高まり全体的にホラー感は薄まりました。
ただそこはヴィレッジが7よりバイオらしくなったと感じる点。
7は前半が怖すぎ後半は冗長でしたがその反省を生かしてかヴィレッジは最後まで緊張感が続く展開で見所もたっぷり。
そして適度な怖さ(?)が続くので(怖いので)精神的にきついから辞めよう、(アクションに)疲れたから辞めようと感じることがない非常に優れたバランス。
ストーリー
今作は・・・バイオ史上、最高なのでは!?
といってもバイオのストーリーといえばあってないようなもの、新作は楽しみでもストーリーに期待することはありませんでした(私的に)
サバイバルゲームの一面もあるので当然ですが主人公(プレイヤー)の目的はほとんど「生き残って脱出」
そして「爆発」
でも「本当の戦いはこれからだ。続く」
ですがヴィレッジの主人公イーサンの目的はわが子の奪還。
切られ、吊られ、噛まれ、落とされ、○○される、どんな酷い目にあってもイーサンの意思は生き残ることではなくまずはわが子の奪還。
CEROZでもよく通過できたと思うような欠損表現も。
1人称視点なのでイーサンの受ける痛みがプレイヤーにも伝わってきます。
そんなイーサンの物語がバイオなのにきちんと結末を迎えることに驚き。
終盤の意外すぎる展開、その結末にも感動。
残された謎、やっぱり真の敵が・・・辺りは気になりました。
それらは続編を待つとして、デュークは何者なのかだけはハッキリさせて!
見落としてるかもしれないけどある意味このゲーム一番の謎の人物が今作で謎のまま終わるのはじれったいにも程がある。
キャラクターらも魅力的ですが敵キャラにベイカー家ほどの狂気を感じなかったのが7より怖くなかったと思ったせいかも。
ドミトレスクはもっと(略)。
アクション
操作感覚は前作を踏襲。
たまにFPS、TPSで酔う私ですが今作で酔うことは皆無。
FPSならではの何かに引っ掛かって動けない、ということもなくスイスイ進軍できます。
上手くやれば戦闘を回避しながら進められるのでしょうが敵を倒すことが前提のシーンが従来のバイオシリーズ並みにあり。
私はショットガンでふっ飛ばしながら進むバイオも好きなので今回のバランスは好み。
ただショットガンの弾よりやたらハンドガンの弾が出やすく作りやすく調整されている様な気も。
個性的なボスが要所要所に配置され攻略方法もそれぞれにあり和ゲーらしいアクセントの利いた流れに。
拾ったアイテムを換金してカバン拡張や武器強化を行うのですが強めの敵が倒すアイテムがかなり高額で売れるのでお金が余り気味になるのはサバイバル感が薄れます。
本編は8時間程度でクリアー。
ストーリーの密度が濃く寄り道できなかった要素もあるので(地図上に開けていない宝箱が表示される)ボリューム不足とは感じませんでした。
むしろもっと時間をかけて隅から隅まで探索すればよかった、と。
○○じゃないと倒せない敵、宝の地図など1週目は探り当てることのないままクリアー。
それらも必須シナリオにすればプレイ時間稼ぎはできただろうにスルーしても本編には問題なし。
そこを探るために2週目が楽しみなバイオも珍しいかも?
PS5
振動はフツーの振動。
アダプティブトリガー機能は銃を構えるとき、撃つときにトリガーが重くなります。
構える時に重くなるのは銃の重みを表現しているのでしょうがゲームに落とし込むのはちょっと違うような。
構えるのも撃つのもアダプティブトリガー機能が邪魔になるので残念ながら今作でもこの機能は必要ありませんでした。
とくにマーセナリーでは。
あってよかったと感じたのは今のところリターナルだけ。
グラフィックは、まぁ綺麗と感じるけど驚くほどではなし。
ロードは少なく早いけど他機種と比べたわけではないので有り難味はなし(ヒドイ言い草(笑))
より綺麗に、より快適にが当たり前のように自然に実現できている、させているカプコンの技術力は驚くばかり。
しょぼくない?手抜き?使い回し?と感じたことは全く無し。
サイレントヒルや零といった国産ホラーゲームの新作は途絶えてしまいました。
プレイヤーを怖がらせるゲームとしての役割を担わなければいけない重責が7のやりすぎとも言える怖さの演出に繋がったのではないでしょうか。
ヴィレッジはその肩の荷を下ろしのか、ただ怖がらせるだけではなく敵を倒す楽しさも多めに用意されています。
発売前に人気を集めたドミトレスクや他キャラクターの掘り下げが浅く、
強調され続けた”ヴィレッジ”にもそこまで念を押すべきことだったのかな?と拍子抜けに感じた部分はあり。
クリスは相当お疲れのようでクリスのためにもい大団円を迎えてほしいところ。
バイオハザード完結を望んでいるわけではないけど「どうせ最後は”つづく”なんでしょ?」と思いながらのプレイはそろそろ限界。
次回作も今作の様な良バランスになるよう期待、期待大。
そして他国内メーカーもホラーゲームの新作をよろしくお願いします。