携帯機をメインに世界中の老若男女に遊ばれ愛されゲーム史史上トップクラスの人気とユーザーを誇るポケモンの最新作がついに据置機で発売。
据置になることで期待してしまうのはよりゴージャスに、よりハイクオリティになったポケモン。だったのですが・・・。
フィールドは令和元年発売超人気大作にしては質素な部類。
ポケモンの世界観にはあっているのですが視点の移動もできないエリアもほとんど。
街を移動しても建物の外観も内装はほとんど一緒。
マップもわかりにくくストーリー上次の目的地は教えてくれるのですが今どこにいるのかわからなくなることもしばしば。
そのためかファストトラベルはロードも早く便利。
シンボルエンカウトでほしいポケモン、捕まえたいポケモンがわかりやすくなったのはグラフィック向上の恩恵。
ポケモンの生態を多少感じられる広大なワイルドエリアは据置ポケモンの真骨頂。もうちょっとマップがわかりやすければ・・・。
ストーリー部分はほぼ強制的にからまれる敵トレーナーとの戦闘をこなしていけば経験値稼ぎやポケモン集めにそれほど時間を割かなくてもクリアーできる難易度。
ジムリーダーのポケモンとの相性に合わないポケモンを育成し続けてしまうとストーリーの要所要所で稼ぎ・収集が必要。
レベルが低くてもその相性が見極めが上手くいき敵トレーナー、ジムリーダーを倒せた時の爽快感はいつものポケモン。
その敵トレーナーの使い回しがひどい。
もしかしたら3つ子、5つ子があふれる世界だという裏設定があって読み飛ばしていたのかもしれない。
ポケモンのグラフィックは・・・まぁこんなものかな、という達観に近い心境。
モーションも明らかに攻撃と合っていない動きもあり。
「攻撃が当たらなかった」にモーションが全く無いので「攻撃をしなかった」に見えたり。
数百体のポケモンそれぞれにパターンをつけるのは尋常では無い作業量でしょうが多くの人が今作発売まで待たされたに期間と超人気作にかけるべきであろうと想定する開発費から期待していたソレに達していないクオリティ。
巨大化は一発逆転の必殺技というほどのチートでは無いのは良かった。
ジムリーダーの巨大化を逆手にとって逆転することも可能。ジムリーダー連中が弱く感じたのはこの巨大化のせいかも。
フィールドにはNPCがキャンプをはっていてポケモンと遊んだりカレーを作って一緒に食べることができます。
・・・あれこれ時間がかかるわりに寄り道する意義が見出せない要素(笑)
道中でポケモンの体力を回復する要素ではあるのですが時間がかかりすぎ。
自分が所持していないポケモンと触れ合えるのはまぁまぁたのしい。と思ったということはちゃんと需要がある要素だったということか。
バトルでのポケモンの攻撃シーンはオプションでスキップを選ぶことができますがそれでも戦闘のテンポは悪め。多人数レイドではさらに悪化。
ムービースキップを”する”にすると勝手にスキップをするらしく「一度クリアした人のみオンにしてください」とのメッセージが。
それは無いでしょ・・・。怖くて厳選時以外はスキップ”しない”にしていたので真偽は不明ですが。
厳選時にはイベントシーンスキップ”する”にしましたがそれでもスキップ、早送りできない会話シーンが多く厳選が面倒に。
他プレイヤーと協力して巨大ポケモンを倒すレイドバトルは1度も他プレイヤーとマッチングしたことがありませんでした。
オンライン系はどれも使い勝手が悪くほとんど放置。
ストーリーはわかりやすかったものの驚く展開もなく終了。
チャンピオンになるということを最終目標にまっすぐ進むだけ。
そこがブレてはポケモンらしくもないので悪くはなかった。
大会終了後に脈絡もなくしゃしゃり出てきた2人はいったいなんなんだ・・・優勝後の達成感に浸っていた時に話をかき回しに出てきただけの腹が立つ存在(笑)
ポケモンやフィールドのグラフィックは携帯時代に比べれば段違いに向上しているためポケモンシリーズの根幹にある収集の楽しみは増しているのかと。
個々の好みに合うデザインや仕草のポケモンの収録数が多いほど今作への愛着はさらに増すことになるのでは。
それでも誉めるべき点が少なく気になる点がかなり多い。
開発陣メンバーは他のゲームをしたことがないのかな?と感じるほどの唯我独尊のクオリティと仕様の数々。
とはいえポケモン本来の面白さ、コレクター欲を刺激しその欲を満たす満足感は今作でも健在。
シナリオクリアーはチュートリアルが終了したような段階。
しばらくは地道にポケモン集めや育成をとプレイし続けることになると思います。
フリーズやバグは一回も無し。
携帯機ポケモンの強み「多くの人が、周りの人が遊んでいる」は今作でも受け継がれることでしょう。
そこで誰もが抱く「自分も遊ばなければ」という想いで購入した人を裏切らない出来であってほしい。
そんなネガティブなことばかり言うなよ