カプコンが2020年に突如発表した完全オリジナルタイトル。
その時の発売予定は2022年でしたが延期を重ね今年発売。
初報から情報が出るに連れTPSということもわかりロストプラネットやヴァンキッシュのようなゲームなのかな~とそこまで期待はしていませんでした。
洋ゲーと中心にFPS、TPSは溢れ、私もAAAからマイナーなありとあらゆるFPS、TPS、ASTGを遊んできてそこにこのプラグマタが付け入る隙があるのかな?と。
昨年のTGSで試遊をプレイしてもまだそこまで期待もたかまらず。
配信された体験版でようやく「他のTPSと比べるべき作品ではないのでは?」と感じ大きな期待を持って製品版をプレイし始めました。
すると、なんということでしょう
もう付け入る隙間のないと勝手に思っていたアクションシューティングというジャンルに強烈なオリジナリティと楽しさを兼ね備えたゲームだったのです。
チャレンジングな完全新作ということで粗や作り込み不足な箇所もありますが1作目で(続編があるとは決まっていません)ここまでの力作を出してくるカプコンの底力に感服しました。

■システム
シューティングゲーというよりアクションシューティングゲーム。
ただ撃つだけではなくジャンプや回避、そして本作独自のシステム「ハッキングノート」を駆使する必要があります。
プレイヤーが操作するヒューの動きはスタイリシュとはいえずどちらかといえば鈍足。
通常武器は威力が弱くサブ武器は弾薬が少なめで弾薬が切れるとその武器も無くなる仕様。
サブ武器は種類がわかり安く分別されて使い分けしやすいです。
レーザー、ショットガン、バリア、などなど。
そして近接武器は無し(1周クリアすると獲得)
と、よくあるASTGとは仕様が異なり武器が枯渇しやすいゲーム性に序盤は戸惑いますが慣れてくるとこのサバイバル感が本作を面白くさせています。
難易度は高めでしっかりと敵の攻撃に対処する必要があり、その対処はちょっと鈍足なくらいがちょうどよくて地に足のついたシューティングアクションはまさに手に汗握ります。
このゲーム、最近のシューティングメインのゲームにしては珍しくオンライン・オフラインでのプレイヤーvsプレイヤーの対戦要素がありません。
開発中なのかもしれませんがそのPvP要素を考えず1人専用に特化していることでオンオフのバランス調整のために何かを犠牲にしていることもなく個性強めの良さが秀でています。 
■ハッキングノート
本作、最大といってもいいオリジナル要素。
本作の大きな特徴の2つのうちの1つ。
敵をターゲットすると升目のパネルが出現。
その升目を4ボタンで進めると敵に特殊効果が発動、
動画を見たときだけでなくTGSで試遊したときも正直「テンポ悪くね?」と思いました。
使わなくても敵を倒せるのなら使わなくてもいいのでは?と。
製品版をプレイしているうちにそれは大きな間違いだと判明!
このハッキングノートは必要不可欠。
このハッキングノートを使ったプレイ、テンポこそが本作のテンポであり醍醐味なのだと。
ハッキングノートが画面に大きく表示されることで見難くなることも多々ありますがそれを補うくらいに便利な機能。
この機能を使った特殊効果はゲームが進むにつれ増えていき戦略要素はマシマシに。
常にちょっとしたパズルを解いた快感が連続して味わえます。
体験版で味わえるハッキングノートの良さはほんの一部、序の口でしかありません。
でも・・・このハッキングノートを使わないやりこみ勢が出てくるんだろうなぁ。

■ストーリー
完全新作のオリジナルストーリー、ってやっぱりイイですね!
続編モノやシリース作品が悪いとはいいませんが新作ならではの良さが盛り込まれています。
どうせこのキャラは死なないよね?どうせこの世界は平和になってヨカッタヨカッタで終わるよね?
といった予定調和や予測がたたない先の読めない展開は新作ならでは。
AIや人造人間を題材にした作品のありがちなお話で盛り上がりはイマイチでゲームプレイを後押しするほどの牽引力あるストーリーではありませんでしたがエンディングでは完全新作で新規キャラならではの展開に。
人気キャラが登場するシリーズモノや前日譚モノでは味わえない驚きとちょっとした感動。
主に洋ゲーですがこれといったボスがいなくて各地を転々と巡って終わり、ではなく要所要所に手ごたえあるボスが待ち受けている構成は評価したいです。
しかもそのボス戦各々が戦術が異なっていて熱いのです。

■キャラクター
主な登場人物が主人公のヒューとアンドロイドのプラグマタの少女ディアナの2人だけという思い切った構成
(他はネタバレになるので割愛)
このディアナを背負って戦うというのが本作の大きな特徴の2つのうちの1つ。
初めて見たときは狙いすぎ、あざとすぎ、とも感じました。
このディアナ、
人の好みの差もあるので仕方がないのですが「可愛い」かな?
ディアナのファンの方々、ゴメンナサイ。
そしてヒュー。
武装の見た目はハッキリいって他のゲームならモブキャラ。
アニメのヒーローっぽくないところが逆にいいのでしょうが・・・。
DLCや条件クリアで見た目をガラッと変えることができます。
一式で一括変更するより武装を強化するごとにちょっとづつ変わっていくほうがよかったなぁ。
■真ED
頑張った割にはちょっと拍子抜け、
でしたがかなりの高難度だったのでノーマルEDこそが真EDでこのEDは頑張った人のご褒美、といった感じ? 
■グラフィック・動作
近未来の月面基地が舞台、ということで近未来感は素晴らしく美麗で密度濃く作られています。
目立った処理落ちもなく快適に動き問題無し。
樹木が生い茂るステージもあるのですが代わり映えのしないステージが続くのは残念。
月面施設は綺麗であっても新鮮味には欠けていてもっと「狂ったAIが生成した異様な世界」があってもよかった。
バイオやモンハンだけでなく宇宙やSFの作品も作ってきたカプコンの経験が活かされています。
■その他
完全新作1作目のできがここまで良いと続編に期待したくなるものですが不思議と本作にはそういう気が沸きません。
ストーリーは一応きちんと終わっているのと
続編ではこうしてほしい!と強く思う欠点らしい欠点が見当たりません。
それくらい本作は満足度が高いのでしょう。
