Switch【ゼルダの伝説 知恵のかりもの】クリアー後感想 ※ネタバレ控えめ 今度のゼルダの主人公はゼルダです

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ひさびさの2Dゼルダの伝説新作。
ゼルダの伝説をご存知なら「主人公がゼルダならゼルダの伝説スピンオフじゃないの?」と思われそう。
ご存知ない人には何をいってるのかわからないでしょうが
本作は紛う方ない本筋のゼルダの伝説でした。

ゲームシステム、ストーリーともにゼルダの過去作のどれもプレイしていなくても本作は過去作との繋がりがないので大丈夫。
時系列に繋がりはあるのでは?という考察もありますが各作品からちょっとずつ設定を拝借している風で他作品をプレイしていないとおいてけぼりになる、ということはありません。

ハイラルという地に謎の裂け目が現れリンクという名の冒険者もいなくなる。
そこに立ち上がるのが謎の杖トリィロッドを手に入れたゼルダ姫。
トリィロッドは物質やモノ、魔物を覚えそれらを具現化させることが可能。
ゲーム内では「カリモノ」というシステム名に
具現化させるモノや魔物を増やしそれらを駆使して進んでいくのが本作の流れ。

【アクション】
カリモノ以外に「シンク」という能力も。
シンクはモノや敵に伸ばて繋げると動きが同調、シンクロして動かせるように。

ゼルダ姫に攻撃能力はまったく無し。
カリモノで出したモノをぶつけたり、出した敵に攻撃させたりするのゼルダ姫の攻撃方法。

戦闘システムにもうひとつ「ふしぎな剣」という要素がありこれをつかうとゼルダ姫がリンクっぽくなり剣、弓、爆弾の攻撃が可能になります。
いわゆる剣士モード。
じゃあ普通のゼルダの伝説じゃあないか、というわけではなく剣士モードになるには特別のゲージが必要。
成長してもあっという間にそのゲージは無くなるのでいざという時にしか使えません。
この「ふしぎな剣」システムはなくてもよかったような?
前述したようにゼルダ姫は攻撃能力がなく雑魚戦でもカリモノを駆使して倒さねばならないのですがこの「ふしぎな剣」を使えばサクっと倒せます。
テンポはよくなるのですがゲームに慣れてくると剣士モードでなんとかなる場面が増えカリモノのありがたみが少々減ってきます。
なければないでテンポは悪くなるので・・・難しいところ。
剣士モードは爽快なんですよねぇ。
でもお姫様がねぇ。

2Dゼルダですが離れた足場から足場へのジャンプ移動がかなり求められます。
あまりシビアではないので少々距離感を見誤ってもセーフになることが多く、アウトでもリトライは直近から開始。
視点に対してのストレスはほとんどありません。
2Dとはいえフィールドは高低差があるもののカメラの妙で高低差もわかりやすく距離感のわかりにくさからくる事故死がほとんどないように作られていました、

フィールド移動中はダッシュや乗り物といったものは無し。
ゼルダ姫が馬に乗ってる本作のビジュアルみたことあるけど馬ドコ?(笑)
そんなに広大ではないのとスピンでちょっとだけ早く移動できソレが面倒に感じないのは不思議。
ニーアもそうだったけど何故単純にボタンを繰り返し押すだけの時短のためのアクションしているだけでちょっと楽しいんだろう。

【カリモノ】
カリモノにできるモノや魔物はかなりの数が仕込まれています。
多すぎて後半から選ぶのも面倒になってきますが使用頻度が高いものは使いやすい位置に配置されるようになっています。
このカリモノを使ったアクションの自由度はかなり高く1つのギミック、1匹の敵に対して「コレじゃないとクリアできない」ということがほとんど皆無。
ちょっとした発想がクリアに繋がる自由度と幅の広さには驚くばかりです。
ただ、たま~にクリア条件の厳しいギミックもあり、そういうところに限ってヒントも無いに等しいので悩みまくったダンジョンのギミックはちょっとありました。
それをクリアしたときの喜びは格別なんですけどね。
マモノを呼び出しても思い通りの行動してくれなかったりターゲットの指定が難しいことがしょっちゅうなのですがクリアに求められるアクションはそこまで高くないので大目に見てあげれました。
実用的なモノや魔物が少ないのでハッキリいうと「覚えるだけ無駄」なモノ・魔物が多いのですがクリアに必須なモノだけ覚えられるのではなくとりあえず多くのモノを覚えられる仕様にして正解だと思います。

カリモノの中に「ベッド」があります。あの寝るためのベッドです。
これが探索に大いに役立つアイテムに。
段違いで重ねていけば階段状の足場になれば、その場で寝る(体力回復)ことも可能。
設置できればどこでも、ダンジョン内であろうと寝れます。
ボス戦でも寝れます。
ナニコレ・・・面白すぎる(笑)
普通企画会議でベッドと足場にできるモノは別々にしようと提案するものでしょう。
「ベッドでいいか」とベッドに探索要素をプラスし実装した発想に脱帽。
あえていうなら寝るときお布団を被って欲しかった(笑)

【ストーリー】
今までのゼルダの伝説シリーズのようにJRPGのような複雑なストーリーはありません。
ハイラルを救うといった大目的を果たすために行く先々。訪れた先での町や住民・部族との出会いから発するストーリーはちゃんとあり、ただ敵と戦うばかりではありません。
そのためNPCとの会話は多めですがボイスは無し。
あってもあいずちや嗚咽に使われている程度の任天堂のいつもの省エネタイプ。
ゼルダ姫の落下死のときの声が妙にアニメ声で生々しいので落下死のたびにニヤけていましたが本作のゼルダ姫のボイスは日本人声優。
せっかくのゼルダ姫主人公作品なのに女性らしさを目立たせる要素がほとんどなかったのは今のご時勢に配慮してなのかな。
ゼルダ姫や他キャラは可愛らしく作られているのにカメラを寄せられないのは残念。
ドラマチックさや盛り上がりには欠けるストーリーでしたがそれでも最後はウルッとさせる巧みさも。
「夢を見る島」の終わりかたが大好きでそれをゼルダ新作に求めてしまうのですが今回も「夢を見る島」には及ばず。

ゼルダといえば8つくらいのシチュエーションにわかれたエリア、ダンジョンを廻っていく印象があるのですが本作のステージ・ダンジョンのシチェーションは少なめ。
ただその1つのシチュエーションの中のダンジョンは多めなのでボリューム不足とは感じませんでした。
ボスの数もゼルダの他作品より少ないわけではないと思います(きちんと数を比較していないので)
ただゼルダの伝説といえば凝ったボス戦、それが今回のボスはどれも工夫や驚きが少なかったかな。

【ビジュアル】
処理落ちやバグにあうことはありませんでした。
キャラクターは可愛く、建物や自然はフォトリアルではありませんが美しく描写されています。
ロードも短め。
カメラはある程度上下左右に移動できますがもっと寄りの視点も欲しかった。
もっというなら動けなくてもいいのでゼルダ姫から見た1人称視点も・・・さすがに無理?

カリモノの自由度のおかげからかプレイしていると自分の発想力が磨かれていくような感覚になります。
脳がゆっくりフル回転しているようで疲れは感じない心地のいい手触り。
ボイス、ビジュアル、音楽など節々に省エネで作られていると感じた箇所は多々ありましたが2Dアクションならでは面白さが詰まっています。
プレイ中にAAAタイトル感というか大作ゲーム感を感じたことは皆無でしたが本作のように遊びやすさ・歯応え・楽しさをバランスよく両立させるのはAAAタイトルや大作ゲームを作るより難しいのではないでしょうか。


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Switch【ゼルダの伝説 知恵のかりもの】クリアー後感想 ※ネタバレ控えめ 今度のゼルダの主人公はゼルダです」への2件のフィードバック

  1. 匿名

    馬は普通にやってれば結構序盤に手に入ったんだけど・・・
    人によってプレーの差が出るのがゼルダか・・・

    返信

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