ドラマ版【THE LAST OF US】日本語吹替版はゲーム版と同じキャストに

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山ちゃんはイロモノ声優なんかじゃない!
山寺さんの凄みが感じられるインタビュー。

https://www.famitsu.com/news/201307/11036196.html

山寺宏一:『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』

—— 演じるうえで気をつけた点、苦労された点はありますか?
山寺 英語版は、モーションキャプチャーをつけた役者さんがそのまま声も演じているので、表情と声が完璧に合っているんですね。それなのに、「吹き替え版は声がちょっとずれているね」と言われたら悔しいじゃないですか。ですから、英語版の声の“波形”に合わせることで、極力動きなどを再現してみました。「最初から日本語用に作られたゲームなんだな」と思ってもらえたらうれしいですね。

—— “波形”というのは、音の高さや大きさなどを表した波状の図のことですよね。英語音声の波形を見て演じられていたのですか?
山寺 そうです。ゲームは映画などと違って、ほかの声優さんがいないところでひとり、バラバラのセリフを録っていくんですよ。そして、ほとんどのセリフは文字だけで演じなければいけない。日本のゲームであれば自分の声に合わせて作ってもらえるのですが、先ほど言った通り、本作は声と人物の動きが完全にマッチしているんですね。収録では、とにかく英語音声に合わせて演じたのですが、音を聞いただけでは記憶しきれない。そこで、今回は“波形を見ながら演じる”ということを試みました。声の大きさや長さ、スピードの波があるのですが、そこにカラオケの歌詞のように日本語を乗せていくんです。タイミングだけでもダメですし、声の大きさだけでもダメ。感情もちゃんと入っていないとダメなので、たいへん難しかったですね。途中、スタジオで「俺、こんな難しいこと、二十数年声優やってて初めてだ!」って叫んでしまいましたよ(笑)。水の中に潜るシーンも、絵が一切ない。だから、どの瞬間で水に入ったのか、息を吐いたのか、すべて波形に合わせなくてはいけないんです。音だけを聴いていると声が遅れてしまうので、タイミングもすべて把握して臨まないといけないんですね。

—— 完全に職人芸の域ですね。
山寺 そうですね(笑)。目の前に本当にジョエルがいるように感じられるほうが、プレイしている方にとっては楽しいじゃないですか。また、この作品は映像といいストーリーといい、すべてが緻密に作り込まれているので、そこで声だけがいい加減だったらもったいない。ですから、妥協せず、難しさに叫びながらもがんばりました。


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