PS5【スターオーシャン6】クリアー後感想 ※ネタばれ控えめ どこもヒーラーは人不足

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昨今のトライエースの現状を知る人にとってはまさかのスターオーシャン続編だったのでは。
嬉しい半面、その現状を知っていれば不安も禁じえないことも。
クリア後はその不安も杞憂に終わる良作でしたががまだまだ予断を許さない粗もあちらこちらに。


戦闘
シナリオやグラフィックよりもまずは戦闘。
荒削りですがRPGでは面倒な要素にもなりがちな”戦闘”が爽快感とスピード感、探索のテンポを阻害することなく流れるように戦闘が行えます。
戦闘で大事な要素は行動回数を示すAPと高速移動を可能にするVAゲージ。
序盤はAPもVAが不足しがち後述する育成によって補えるようになります。
R1で敵に突進、急旋回などで敵の視線を外すと与ダメージが2倍になりこれが本作の爽快感を増し増しにしています。
敵の視線が若干わかりにくく↑のアクションが失敗するとVAゲージは一気に0に。
プレイヤースキルが高ければそのような事態にはなりにくいのですが敵のターゲットが誰に向いているのかわかりにくいのは難点。
VAゲージが使いこなせるようになれば近年にないスピード感あふれるバトルが堪能できます。


最近のRPGに多いのはプレイアブルキャラクターは育成や装備でアタッカーにもヒーラーにもなれる万能型システムですが本作はほぼ最初から役割が決まっています。
約1人がヒーラーで他全員は皆アタッカー(笑)
このヒーラーの人が回復がなかなか思い通りに回復してくれません。
戦闘中の回復や蘇生のやりかたは回復スキルを爆上げして危ない時だけプレイヤー自身が回復キャラに交代し回復に勤しんだほうが確実です。
制作者もこのことを知ってか戦闘中HPが常に少しづつ(成長させるとかなり)回復するスキルが全員に実装。
これだけで回復の手間はかなり省けています。けど、それでいいのかな?(笑)
雑魚戦は快適なのですがボス戦はVPの使いかたのわかりにくさや仲間AIの弱さで長引いたり死ぬ→蘇生→死亡→蘇生のパターンになることも。
回復アイテムの使用までの時間を短くするスキルを成長させれば問題無し。

街・フィールド
他にも本作の大きな特徴として広大な造りで形成されたフィールドと街。
作りこまれた数々の街の造形は一見の価値あり。
それを走り駆けるだけでなく短時間ですが空を飛んで前方に高速移動も可能。
これが実に気持ちがよく夢にまででてきたほど。
ゲームが進めば連続して飛ぶこともできるように。
フィールドにはプレイヤーにつきまとうDUMAというニーアでうポッド、原神でいうパイモンみたいな存在を成長させるための石が散りばめられていてそれを探すのも探索の楽しみ。
このDUMAの育成でかなりゲーム全体が遊びやすくなるので手も抜けない。
近づかないとわからないのではなく光っているので遠くからも見つけられるのが良い。

反面、宝箱は背景に溶け込んでいて視認はかなり難しめ。
そこで実装されているのが「フィールドスキャン」
立ち止まってフィールドスキャンを行うと一定の範囲にある宝箱が地図に表示。
こう書くと面倒そうですが本作のフィールドや街は入り組んでいて広大。
そこを隅々まで探索するのはかなり手間ですがフィールドスキャンのおかげで無駄な探索はかなり減らされています。
ただ立ち止まらなくても使えるようにはして欲しかった。
探索中、パーティメンバーはオート会話を始めます。
これはいいのですがオート会話中はメニューもマップも開けない、NPCと会話もできない、と最悪会話が終わるまでやりたいことができない場面が多々ありました。

育成
武具はお店で購入。
新たな町にいくとより強い武具が売っている、というRPGのド定番ですが新たに入荷される武具が現状の性能よりかなりパワーアップしたものが販売されます。
しかもそんなに高いわけではない。(本作はお金を多く稼ぐスキルがバランスブレイカー気味なくらいお金が余ります)
買い物していて楽しい!
スキル獲得やステータスアップはレベルアップ時に貰えるポイントをスキルツリーで使い獲得。
基本的にAPと攻撃力のバランスを考えれ取得していけばいいのでスキルツリーが苦手な私でもそんなに悩みませんでした。
なにより本作はお金だけでなく獲得経験値を増やすスキルがバランスブレイカー気味で中盤くらいで獲得すべきスキルツリーの大部分を取り終えてしまいます。
好きなボタンに技を3連コンボまで割振れるのでコンボも自在に作れ戦闘で簡単に出せます。
とにかく序盤はアイテムを使うのが遅い、回復が間に合わないなどスキルを成長させることでそのストレスは解消されていきます。

武具の購入時や装備メニューがかなり見辛い。
こんなにやりにくい装備・買い物システムはいままでプレイしたことないかも(笑)
スクリーンショットではわかりにくいですが防具やアクセサリー一覧をスクロールさせると”誰”が装備できてどれくらいステータスが変わるのか表示されるのですが・・・。
上のスクリーンショットでいうとこの1つ下の防具を選ぶと真ん中に表示されたキャラ一覧の一番上に別のキャラが表示されて真ん中のキャラ一覧の順番が変わる、感じ。
これのせいで買い物が楽しくない!

この”誰”が装備できない人なのかが表示されないためキャラ一覧の表示がいちいち変更され間違ったアイテムを購入をすることも。


シナリオ・キャラクター
スターオーシャンらしい宇宙の広範囲を巻き込んでの物語が展開。
ただ様々な惑星を行き来するわけではなく冒険の舞台は最初の惑星がメインでなかなか広がらないスケール感には拍子抜けしました。
文明未発達の惑星住民が高度な宇宙技術に翻弄される様は愉快でしたが高度な技術に慣れるのが若干早すぎる感じも。
キャラは正義感つよい男主人公、おてんば姫とそれに使えるカタブツ従者、アンドロイド、異星人などなどJRPGお約束的キャラが揃っています。
それぞれが成長していく姿がメインシナリオに含まれているので感情移入はしやすいのですがそこまで感動、感銘するシナリオは個人的にありませんでした。
メインシナリオも同様に。
キャラの造形はよくも悪くもトライエースらしいお人形さんっぽい見た目。
カットシーンは特徴的な肢体は目立ちますがプレイ中は滅多にキャラがズームされることがなく造形に”魅かれる”ことや”ひく”ことはそれほどありませんでした。

W主人公で時々最初に選んだキャラのシナリオに分岐することが。
このようなシステムを持つゲームは選ばなかったほうのキャラと再び合流した際、そちらでなにがあったのか説明されますが
本作ではほとんど語られません。
だいたい何をやっていたのは察しはつくし2周やればいいだけなのですが・・・なんと「強くてニューゲーム」がない!
体験版をやっていなくてレティシア(女主人公)を選んだ人はレイモンド(男主人公)は宇宙からやってきたとか変なことをいう厨ニなのでは?と感じるかも。
レティシアはいいおてんば姫キャラでした。
精神的に成長したと言っていいのか悩ましい彼女のEDには笑ってしまいました。

星の海原をあちこち自由に冒険するゲームではなく探索フィールドは広大でも全体的なスケール感は過去作よりかは若干こじんまりしている印象
宇宙的規模の移動や戦闘、災厄は起こるのですがそれがムービーなどでの説明が少なくほぼ会話のみで進行だから?
SFチックな難解な用語も出てきますがなんとなくわかった体で進めれば問題なし。
体験版ではお粗末に感じた動作面も製品版では改善され大きな問題は無し。
常に薄い靄がかかっているようなグラフィックは演出なのかなぁ。なくていいのに。
世界観は特殊ですがJRPGの本流を行く正統派RPG。
シナリオもキャラクターや個勢力の善悪がわかりやすく描かれていて善・悪それぞれの葛藤の描写も丁寧。

肝心なゲームの手触りの部分で気持ちのいいゲームを作り上げたトライエースの現状を確認、堪能できてヨカッタです。


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