Switch【ゼノブレイド3】クリアー後感想 ※ネタバレ控えめ 世のため人のためなら残り少ない余生も・・・?

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任天堂タイトルの中では異彩を放つSFファンタジーRPG最新作。
ゼノシリーズ(1、クロス、2、DEはクリア隅)には細かい不満点は随所にあってもそれを吹き飛ばす魅力が随所に、それは本作も変わりありませんでした。

フィールド
本シリーズ最大の特徴といえるかもしれない広大で数も豊富なオープンフィールド。
フィールドに用意された遊べる要素やできることは少なめですが敵同士のバトルに介入できたり宝箱を入り組んだ道を進みながら捜し求める楽しみも。
なにより壮大な景色を眺めながら駆け巡るのはそれだけでも楽しい。
ゼノシリーズや本作はそれがホント楽しい。
これだけ広くてももっと早く走れる道具や乗り物が欲しいとは思わないのが不思議。

ゲーム全体のグラフィックの解像度はそれなりですが映えるように作られていて据え置きモードでは汚く感じることは少なめです。
むしろ頑張ってるなぁ、いい景色だなぁと感じる箇所が所々に。
ただ美麗に感じることも少なめで解像度なのかアンチエイリアスのためなのかグラフィックが全体的にベトっとしていて空気感も感じられないのは惜しい。
砂漠も雪原も気温は同じに感じます。
アイテムが点々と落ちまくっているのは正直拾うのがしんどい。
敵も密度濃く配置され視覚が広く絡まれることが頻発、その上戦闘は長めなのもちょっとしんどい。
全体マップを自分中心、目的地中心を選んで開けるのは便利。
ファストトラベルでのロードも10秒くらいで行き先も細かく選べるのも便利。
ナビも便利で迷うことはほとんどありませんがナビに頼りすぎると一本道ゲームになりがちなので注意。
寿命の短いキャラを気にせず好きなように探索するのが本来の楽しみかた、かな。

戦闘
プレイヤーのパーティvs多人数の敵、プレイヤーのパーティvs1体のボスと異なったシチュエーションでも同一のバトルシステムで戦え覚えることは多くても操作しやすくわかりやすく纏められています。
ストーリー上必須バトルはなぜか連戦が多め。ボスと倒したとおもったら起き上がってもう一戦、別の敵が出てきてもう一戦といったボスバトルばかり。
連戦前には全回復したり負けた時の救済措置はあるので困ることはないのですが精神的に疲れます。

フィールドが広大なためか巨大な敵も多数登場。バトルが始まるとその巨大な敵の足元をビシバシ攻撃。
これは本作だけではなく多くのRPGが抱える”vs巨大な敵”の滑稽なバトルシーンでもあります。
それを克服するには足元を攻撃し敵を倒して頭部や上半身にダメージを与えるといったシステム。
本作にもそれに似たシステムはありますがダウンを狙うのは少々難しい。
こちらが合体して大型化できるのもいい。

そんなことよりも大ダメージを与えるためのシステムが本作には多数あります。
いわゆる必殺技、超必殺技、キャラクター2人が合体しての攻撃、全員が協力しての攻撃など。上手くハマればとんでもない大ダメージが出せます。
それらはわかりやすく表示されたゲージと少ないボタンで出せるので戦闘シーンのスクリーンショットを初めて見たときのUIがゴチャゴチャした印象はプレイすると消え去ります。

問題点はレベルが均衡した敵との戦闘が時間が長いこと。ボスはさらに長め。
精密に測ると他RPGと大差はないのかもしれませんが攻撃のモーションがゆったり、選んだ技の出始めが遅い、演出が長い、などが重なり体感ではかなり長めに感じます。
オートバトルでは必殺技から全体技まで自動でやってくれるほど便利で賢いので簡易なバトルは始まるごとにオートにしてテレビ、漫画、スマホ、他のゲームなどをながら見していました。
ボスなどの重要なバトルはオートバトルができません。
技術上の問題ではなくボスまで見てるだけでクリアされたらたまらない、といった開発者の思惑がここにはあるような・・・。

パーティに参加するメンバーには大まかにアタッカー、ヒーラー、ディフェンダー(盾役)の3つの役割があります。
攻撃する位置によって効果がかわるアタッカーは操作していて楽しい、でも少々面倒に感じることも。
ヒーラーはスキルゲージやHP管理が重要な待ちプレイになりがち、
ディフェンダーは敵の攻撃にバリエーションが少なくワンパターンになりがちに。
結局オートバトルでいいか、になってしまう(笑)
アタッカーにしてもヒーラーにしても様々な種類があるのでクリアーするまで戦闘に飽きることはないかと。
プレイヤーによって好みが分かれるかもしれませんが誰を操作するかはいつでも選べるのでご安心を。


ストーリー
序盤に世界観などの説明はほとんどなし。
どこが舞台で羽が生えたり髪が光ったり丸々した生き物はなんなのかシリーズ経験者でなければ「異世界転生した?」と感じてしまうかも。
序盤はロードムービー的な進行で仲間達と楽しくも過酷な旅が続きます。
本作のフィールドと特徴としてアイテムが転々に散らばっているので移動はフラフラしがちなのも早く進めなければいけない、でも目標にも進行方向もまっすぐは進みにくい進行システムにジレンマをヒシヒシと感じます。

とある仲間の寿命があと○日なのに寄り道したりさせられたりするのは大きな違和感。
さすがにその寿命が短いキャラも「遊んでる場合か!(こんなことは言っていない)」とキレるシリアスなシーンもなんだかギャグに思えました。
その後も進行を急ぐ必要もなし

ゲームと割り切れば寿命の短いキャラの寿命は考えなくてもよく時間制限があるわけではないのでそのジレンマは無くなりますが。
中盤から目的もかわり物語の核心に触れ主人公達の進むべき道も明確になりゲーム進行の糧になってきます。
そしてその辺りから見てるだけのイベントシーンが如実に増えてきます。
○章と○章の間、その辺のイベントは体感で20分近く見ているだけのシーンが数回、
終盤もちょっと進めると長めのイベント、ちょっと進めると長めのイベント、ともう・・・。
ただそれらのイベントが物語の根幹でもあり内容も良いんですよ!
絶対に飛ばせない。
某どんでん返しは某敵キャラ以上に驚きました。
それだけにもうちょっと見せかたを工夫して欲しかった。

各キャラを掘り下げるクエストも随所に。
クリアーに必須ではないのですがどれもかけた時間に見合う報酬と内容なのでできれば飛ばさないでもらいたい。
ゼノブレイド過去作をプレイしていなくても問題はないと思いますがとあるキャラの仕掛けやEDなどで驚かされます。

中盤までですがメインシナリオがオープンフィールドシステムに見合ってないと感じました。

キャラクター
デザインやモデリング、性格など過去作ひっくるめて本作が一番好み。
メインのパーティメンバー6人はバトルクラスによって衣装が変わるシステムのためか過ぎた奇抜な見た目や奇乳キャラもいなくて長旅が心地いい。
主人公ノアもガキっぽさがなく普通に好青年かつたまに見せる熱血漢らしさがたまらない。
序盤ほとんど世界観の説明がないので各キャラに感情移入はしにくいのですが終盤各PTキャラの個別クエストが開放されることには6人ともに好きになっているのではないでしょうか。

醸し出す大作RPG感に過大なまでの神格化やジェラシーも集めてきましたが本シリーズをプレイしてきてのイメージは
もっと気軽に開放感や壮大なスケール感を味わえ、現在のような過度な重圧を背負うゲームでも重箱の隅をつつくつつかれるゲームではないのでは、と。
実際プレイしてきた多くのプレイヤーに大きな満足を与えてきたことは間違いありません。
本作もシリーズのファンにとっては満足できる要素が満載でしょう。
鉄巨人のようなロボット(風)兵器多め(扱えないけど)だったのは個人的に嬉しかったです。


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