PS4【ブルーリフレクション TIE/帝】2周クリアー後感想  ※ネタバレ控えめ すばらしきこのガストとコマンド選択式バトル

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コーエーテクモゲームスからのガストブランドタイトル。
ガストはコーエーテクモの子会社となった後、ガスト自体は無くなってもガストブランドとして存続。
昔からのガストファン(ファン率はアトリエシリーズ:土屋氏作品が4:6くらい)ですがその後発売が続くアトリエシリーズからガストらしさは消えていないので寂しさはありません。
本作はその土屋氏が深く制作に関わったためか往年のガストらしさが濃く感じられました。
良くも悪くも。


キャラクター・シナリオ
岸田メル氏のイラストを見事に再現した造形。再現しすぎて?顔色の悪さや線の細さが気になることもありますが。
仕草は少なめですが表情は豊かで可愛らしくビジュアルでもキャラクターごとの魅力が表現できています。
シナリオや交流(デート)が進むに連れ手を繋いで歩けるようになったりと百合的なお楽しみもあり。
この交流が戦闘でのステータスアップに繋がるので興味のないキャラはスルー、ということがやりづらいのは推し一筋で進めたい人には膨大な交流イベントはかなり面倒に感じるかも。
記憶を失った少女達が1人増え、1人増え、非日常の異世界の学校で繰り広げられる日常的な少女達の会話や交流はまったりさせられます。
主人公以外着せ替え用の衣装が2~3種類しかないのは大きな不満。制服と水着しかないキャラも多くたまには気分転換ということが気楽にできません。
主人公の衣装も水着とかミニスカとか変なのばかり・・・意味なく主人公にウサギを乗せてプレイ。
学校の工作で宇宙服やスタンガン、発電所まで作ってしまう彼女達なら衣服など簡単に作れそうなのに。
そんな少女達のホワホワした展開が続きますが終盤あたりから緊張感漂う展開になり究極の選択をしなければいけないことに。
少女達それぞれの悩みの解決をメインに置き終盤まで穏やかに繋げる構成でしたが退屈することはありませんでした。

バトル
基本はコマンド選択式アクティブタイムバトル(ATB)
重要な要素は行動順を示すだけではないタイムライン、コンボ、パーティバトルから1vs1に変化するインファイトバトル。

まずはタイムライン、右下に表示されているのがソレでプレイヤー陣営が左から右に、敵は右から左にマーカーが移動。
敵は左端に到達したときに行動を起こしますがプレイヤー側は今までのゲームにないタイムラインになっています。
本作は行動ができるようになったときコマンド選択ウインドウが開くのではなくプレイヤーがボタンを押して開く必要がありパーティの左右にいるキャラはLRで切り替えてからウインドウを開けるようになるという少々手間のかかるコマンド選択式になっています。
なぜそうなっているのかと言うと・・・・・・・
マーカーが右にいくほど強力な攻撃や複数回の攻撃ができるようになっていてどこでウインドウを開くのかが戦闘の重要な戦略になります。
これが実に戦闘パートを楽しく飽きさせないようにしています。
戦闘中は少しづつマーカーの移動が早くなっていき
短時間で小攻撃をこまめに行うか、ちょっと待って大攻撃を行うか、
タイムライン全てを使い切って強力な攻撃をするか、少しだけ使って回復やガードのために温存しておくか、等々幅広い戦略を頭に巡らせてのバトルは様々な楽しみかたができます。
横2人のコマンド選択はいつでもオートをオンオフにすることも可能。

コンボも他ゲームとは違い繋げていくと与ダメージがあっというまに2倍3倍4倍・・・に増加。
戦闘開始時は与ダメージは微々たるものなので倍率が上がっていくごとに戦闘が気持ちよくなってきます。
そのコンボを切る攻撃をしてくる敵の攻撃をガードするのも大切。

インファイトバトルはボス戦でたまに起こるタイマンバトル。敵のタイムラインだけが表示されプレイヤーは攻撃、回避、カウンター、特殊技を敵のマーカーを伺いながら選択。
極端に例えるとリズムゲームのようなコマンドバトルに変化。
これもカウンターが決まると爽快。

コンボが増えるまでのダメージの少なさ、タイムラインを動くマーカーの遅さにはじれったさを感じることもありますが総合的にかなり面白い戦闘パートに出来上がっています。
誰かの攻撃が終わるまで他の人が攻撃できないということがなく攻撃の演出が終わっていないうちに他人が攻撃に加わることも可能。
エフェクトなどの見た目も重なりビジュアル的にも美しくも賑やかなビジュアルの戦闘パートです。

戦闘パートは良いことづくめのようですが敵の攻撃パターンは雑魚もボスも似通っていてコンボの過度な倍率増加は戦闘を大味に。
様々な尖った要素を詰め込んで纏まりに欠けていても結局面白くなっているのがガストらしい。
コマンド選択式バトルはまだまだ面白く進化できると実感できます。 フィールド探索
ワンボタンで切り替えられるサーチモードはメタルギアのように敵の視点を表示。敵のシンボルにバックアタックを仕掛けるのに重要で成功すると気持ちいい。
障害物を動かしたり乗り越えたりとアクティブに探索できるので遊びがいはあるのですが落ちているアイテム収集は面倒。
拾うたびに立ち止まり、そのうえ拾えるアイテムが少ない。
育成には収集が大事な要素になっているのにフィールドをアイテム拾いのためにアッチコッチにふらふら移動しながらの収集はストレス。
フィールドの景観は異世界感たっぷりで妖しい美しさがあります。


学校
最低限の1つの学校が造ってあり歩き回れるのは好印象。
各所にはショートカットもできて移動に不便もなし。
PS5でプレイしたこともあってかフィールド突入時や学校内でのショートカット時のロードはかなり短め&無し。
学校では施設を作ったり仲間の交流を行いますがこれがキャラの育成に欠かせない要素に。
彼女達は工作で自動販売機や屋台、風力発電など錬金術士顔負けの施設を作ります。
施設には攻撃力・防御力アップなどの効果があり手抜きができない要素。
サブイベントの受注は同一のサブイベントでもスマホによる電話連絡か相手に直接聞きに行く、の2種類あるのはかなり画期的なのでは

育成
武器や防具といった要素がなくキャラクターの強化はレベルアップ以上に学校の施設を増やす、仲間との交流で得たポイントでのステータスアップが重要。
この仲間との交流はサブイベントになっていてイベント数はかなりの数。
サブイベントはただの見て楽しむイベントではなく育成に大きく関わっているのでスルーはしないほうがいいです。
もちろんイベントが多いことに不満があるわけではないのですがサブイベントクリアや学校での施設建設がサブイベントを呼び、それをクリアするとさらにサブイベ(略)
戦闘・探索パートそっちのけで怒涛のサブイベント連鎖が続くのはちょっとバランスを考えバラけさせて欲しかった。
イベントが豊富なことは普通は誉めるべき所なのですが・・・。

育成は戦闘、探索と学校の要素が上手く絡み合っている好バランスと思いますが施設建設ための素材集めは少々面倒でした。

良い事ばかり書いたような気もしますが”往年のガストらしさ”を随所に感じた、ということは古臭さもあったということ。
戦闘・探索パートと育成面の学校・サブイベントパートの頻度や配置にはバランスの悪さも感じました。
ストーリーやキャラクターはかなり独創的。
レベルアップや装備ではなく交流や学校での施設建設がキャラクター育成の大きな要になっているのも独特。
プレイヤーを選びそうなニッチな造りですがそこにプレイのやりがいを感じられたので今までにないRPGとして楽しめました。


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PS4【ブルーリフレクション TIE/帝】2周クリアー後感想  ※ネタバレ控えめ すばらしきこのガストとコマンド選択式バトル」への1件のフィードバック

  1. 匿名

    体験版しかやってないけどグラフィックがちょっと前世代的な硬さなんだよなぁ
    個人的にはファルコムゲーの方がまだ良いというか、、、

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