Switch【大逆転裁判1&2】ストーリーモード不使用クリアー後感想 ※ネタバレ控えめ ストーリーモードに異議あり

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逆転裁判、大逆転裁判シリーズは発売当時携帯機でプレイ済み。
その後据え置き機に移植されました作品もありますが据え置き版をプレイするのは今作が初。
大逆転裁判の3Dモデルが美しくなっているだろう据え置き版を遊んでみたかったのと
2をプレイ時、1の内容の記憶が薄いままプレイしたせいか(2が発売されたのは1の2年後)今までモヤモヤしていた点があったことが購入・再プレイの決め手。

1は1で一応、物語は閉じられますが大きな謎や伏線が残されたまま終了。
それらは2で解決しますが2年も間が空くと忘れている人名や箇所もあり謎解きやストーリー展開に置いていかれることがありました。
それが1&2同梱の今作では解決。
大逆転裁判のストーリー性の素晴らしさを再認識できました。
テンポよし、謎解きがいあり、サプライズあり、どんでん返しの連続、まさに活劇AVG。
強引過ぎる展開、突拍子もなく現実ではありえなさそうなトリックも所々にありましたがそこはいつもの逆転裁判。
一度はクリアーしたはずなのですがそれでも(ここの正解の選択肢がコレ???)と正解に難があるところも。

3Dで表現されたキャラクターは据え置きでも鑑賞に十分に耐えれるレベルでリマスター。
大袈裟なリアクションには苦笑しますがキャラクターが活き活きとしているという点では大合格。
キャラクターのモーションにはやりすぎとも感じることが多々ありますが結果的にテキストを読むことだけに集中させない&飽きさせない&疲れない作りになっているのでやりすぎなくらいが丁度いいのかもしれない。

数年逆転裁判シリーズ新作が出ないのはシナリオに難航していたり現行機向けにグラフィックをどこまで向上させるか思案しているのかもしれません。
新作のグラフィック面は今作くらいで不満はないのですが。
ボイスもフルボイスにする必要はないかと。

今作には「ストーリーモード」が搭載。
アクションゲームなどのストーリーが楽しめる「ストーリーモード」とは違いストーリーだけを楽しむために移動や謎解きを全てオートで進行してくれるモード。
正直言うと
「なぜこのモードを作った」

謎解きで困ったときはこのモードをオンにすると正解をオートで選択し勝手に進んでいきます。
正解の選択肢が難しめの今作にとっては詰まったときの救済策でもあります。
全てをクリアーしたあとストーリーモードをプレイしてみましたが
「これは逆転裁判じゃあない」

ディスガイア6のオートバトル・周回、ペナルティのない簡単すぎるイージーモード、
最近では進行に必要なパートを飛ばして次に進める機能つきゲームも。
嫌なら使わなければいい、オフにしておけばいい機能であることは承知。
このストーリーモードを使うとクリアーした証の称号(PSでいうとトロフィー)が獲得できません。これは心の救い。
ホント、嫌なら使わなければいい機能なのですが何故か私はこれらの機能があること自体が釈然としません。
自分が苦労してクリアーする箇所を苦労しなくてもクリアーする人がいるから?
しなくていい苦労をしているから?
・・・なぜ釈然としないのか自分でもよくわかりません。
自らクリアーしたゲームをプレイ動画をみただけの人が自分と同列でそのゲームをクリアー&プレイした感覚でいることに釈然しないのと似ているのかも。
放っておけばいい嫌いなモノが逆に気になって執着しケチをつけたくなるアンチに近い気質かな。
それでもクリアーできない人のための救済策としては親切すぎる。

大逆転裁判1&2はよくできた能動的AVGですがシナリオも良質なのでストーリーモードで謎解きをスルーしストーリーを楽しむ、という遊びかたもアリでしょう。
AVGには選択肢のほとんどないテキストAVGも少なくなくその中には私も傑作と感じるAVGも複数あります。
ただ行き詰ったときやセーブ&ロードで選択肢総あたりというやりかたがある逆転裁判シリーズにこの「ストーリーモード」は必要だったとは思えません。
スパロボ30にもオートバトルがあるようですが大丈夫かな。


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