Switch【バディミッション BOND】クリアー後感想。 こんなAVGも遊びたかった ※ネタバレ控えめ

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2020年10月28日に発表され発売日も1月29日とその日に発表。
発売は任天堂で開発はコーエーテクモ。
ジャンルはAVGでキャラクターデザインはワンパンマンの村田雄介氏。

この時点で今作に大きな期待を抱く人、ゲーマーは少なかったのでは?(笑)
コーエーテクモが表立って作ってきたようなジャンルでもないし任天堂らしい誰でも遊べるような安心感も感じられずインディゲーム系なのかと。
ところがプレイしてみると遊びの部分が丁寧に造られコーエーテクモのルビーパーティが培ってきたノウハウがふんだんに盛り込まれた間口の広い内容になっていました。


ゲーム内容
基本は純粋なAVGですが物語の見せ方が多種多様。
2Dイラストだけでもコミック調、テキストAVG調等、
アニメシーンもセルアニメ風、FLASH風、ストップムービー風等、多彩。
1つのイベントのためだけに描かれたイラストCGの枚数は膨大な量。
事象がテキストでの説明ではなくビジュアルで描かれているので状況把握が容易に。
その上で行う謎解きもコマンド選択、QTE、パズルなど色とりどり

マップ上を探索しながらヒントを探す捜査パート。
ここの攻略は行動制限がありヒントが少なく難易度が少々高め。それでも失敗した後にはヒントが出るように。

潜入パートは3D。体験版とは比にならないほど難解で広いステージも。
捜査パートの結果次第で攻略方法が変わってくる点がおもしろい。
殴る、蹴る、ジャンプといったアクション要素はなし。


これらがなかなかのクオリティー描かれバランスよく配分。
メインキャラクターデザインだけでなくモブや背景、擬音など村田雄介氏の作風が上手く再現され作品そのものをプレイしている気分になります。
3Dの潜入パートはもうちょっと頑張って欲しかったけど2D部分と交互にプレイしているとしっかりと馴染んでいます。

謎解きは本格的で過去の資料を読み返したりまずヒントがどこにあるかを探すことが必要など謎解きAVGとしては本格的。
やりがいがあります。
ただただボタンを押すだけ、テキストを読むだけのシステムにはなっていません。

シナリオ
開発はルビーパーティ。ストーリー&メインシナリオ担当者も乙女ゲームでシナリオを担当されていた方。
とはいっても主人公は男性4人。その男性達を恋愛要素で攻略するゲームでもなく男性同士の耽美な交わりも無し。
ギャグとしてそれっぽく扱われることはありますがほんの少し。
開発がルビーパーティだと知った後ではこんなイベントシーンでもドキドキしてしまいますが(笑)

タイトルどおり2人組で行動したり4人の仲間との協力で攻略していく過程で絆を深めていく懲悪モノ。
連続ドラマのように意外な展開、キャラクター達の謎にまつわる秘話などが要所要所に織り込まれ最後まで飽きさせません。
モブキャラ達も個性的で名前も覚えやすい

リアル志向ではないので現実ではちょっと無理のあるトリックがたびたび。
死んだはず、消えたはずの人が実は・・・という展開が多めで生死に関わるドキドキ感が後半薄れてきたのは残念。
メインでは描いていない裏舞台やメイン以外のキャラクターの道程はメインとは別モードで描きフォローは万全。
ただ私的に胸に刺さるような、涙がでそうになるくらいの強く印象に残る展開はすくなく薄味だった物語。
真EDも必要だったかなぁ。
オーソドックスで在りがちなストーリーでしたが老若男女個々のキャラクターは魅力的でした。

AVG不況時代にポッとでてきた新規AVG。
各パートに新鮮味は薄いのですが通して遊んでいると「こんなAVGも遊びたかった!」と歓喜できる内容に纏まっています。
任天堂とルビーパーティのバディがこのような良作を生み出すことになるとは。
発表された時に「両社が発売タイトルを増やすため、小遣い稼ぎ、の打算的なゲームかな」と感じた自分がはずかしい。


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