PS4『じんるいのみなさまへ』クリアー後感想 ※ネタばれ控えめ

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当初このゲームに思い描いていたイメージはゆるふわ百合サバイバル秋葉原アドベンチャー。
クリアー後、このゲームにジャンルをつけるならオールゆるふわなろう秋葉原アドベンチャー。

秋葉原の街並みは現実どおりの配置になっています。建物のクオリティは低いのですがさすが秋葉原に本社を置くアクワイア製。秋葉原をよく知る人ならここがどこかすぐにわかるはず
※これがこのゲームの重要なポイント

被写界深度のボカシが利きすぎていて遠方はかなりボカされた状態に。近づくごとにクッキリ見えてくるようになりますが。
購入前に一番気になっていた”どこに行けばいいかわからない””どこにいるのかわかりにくい”は結論から言うと「そうでもない」
ただしそれは私が秋葉原の地理を知っているから。
ゲーム内のフィールドは秋葉原の店の配置を大雑把ですがほぼ忠実に作ってあるので看板や雰囲気でどこにいるのかはだいたい把握できます。

これが全マップ。ロードなしで歩き回れます。
ダッシュはR1を押すことが必要。常に押しているのでファミ通レビューのようにダッシュ状態がデフォルトでよかったのでは。
ただボタン押しじゃないとダッシュしない、オートランがないゲームは結構あります。
なぜこのゲームだけそこがピックアップされたのか・・・やっぱり他ゲームより”どこに行けばいいのかわからない”ことを感じるゲーム性だからかも。

どこに行けばいいのか、は大きく掲示されます(消すことも可能)
やっかいなのは全体マップを見てもらえばわかるのですがマップにはゲーセンや自販機は1つしかありません。
しかしゲーム内にはゲーセンや自販機は数箇所にあるのです。
「ゲーセンに行こう」と次の掲示があってもマップには描かれていないゲーセンにいかなければならない場合も。
ただし、現実の秋葉原のどこらへんにゲーセンがあるのか知っていると真の次の目的地は自然とわかります。
ただし、秋葉原の地理を知らない人は相当悩むでしょう。荒廃しているせいで看板や店舗前が朽ちているので目の前に行ってもなんの建物かわかりにくい。
実際のアクワイアがあるビルのアクワイアのロゴもうっすらとあり。
調べる、イベントが起こるポイントは遠くからでも見えるのですがそこまで行くのも面倒に感じるかも。
「自販機を探そう」という指示でガチャガチャやコインロッカーも”自販機”に含まれているのは悩みました。

百合コンテンツはそれなりにあります。ただし目的やプレイにより仲を深める要素が少ないので百合感は低め。
CERO Bなのでそこまで過激な描写はなし。
各キャラクターの個性はわかりやすく全員が魅力的。
荒廃した秋葉原に取り残されてもあっけらかんとしまるで普通の日常生活、それ以上にゆるふわ状態なので緊張感や悲壮感はありません。
そこがこのゲームの良いところの1つでもあるのですが。
ストーリー上、彼女たちは○○になっています。
よって彼女たちはゆるふわ状態に○○ているのかも・・・とは思いましたがゲーム内では明かされず。
DLCの追加キャラを購入すればわかるのだとすれば・・・炎上案件。
1週目クリアでCGフルコンプしたのでこれ以上の真相イベントはなさそうですが。

そして百合と並ぶこのゲームの肝のサバイバルの要素。
ポイントをしらべて食材やパーツを集めて料理や道具を作ったり・・・。

しかし食事にそれほどの効果が無く(釣りにかかる時間の短縮など)道具の種類も少なめ。
敵もいないのでHP、STR、DEFといったステータスもなし。
空腹の要素もありますが重要度はかなり低めでサバイバル感も薄めでゆるふわ。
探索や睡眠で時間や日数経過はありますがゲームに大きな影響はなし。この辺りもゆるふわ。

結果的に会話パートと街内でのキーアイテム集めがメインのゆるふわアドベンチャーゲームに。
ストーリーは王道的展開でこういう状況でも明るい彼女たちには好感が持てました。
荒廃した世界でゆるふわな日常系、という矛盾した世界観は上手く交わっています。
あるモノを集めていく要素があるのですがこれがゆるふわではない切ない要素。そのモノ一つ一つが胸に刺さるのですがかなり集めにくいのが残念。
秋葉原という要素は活かされていますがグラフィックは簡素で荒廃秋葉原体験とまでは及ばず。
そろそろアクワイアには秋葉原を忠実に美麗に再現したゲームを作ってほしい。


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